学生のあいだは年金を納めずにすむ?学生納付特例制度とは

2021.06.03 更新
日本では20歳から60歳未満のひとは国民年金に加入して保険料を支払うことになります。ですが、まだ学生でお金がなくて払えないという人もいると思います。この記事では学生納付特例制度について簡単に説明していきます。
この記事の目次
学生納付特例制度とは?

学生納付特例制度とは、在学中の国民年金保険料の支払いを猶予ゆうよして先送りしてくれる制度です。
※国民年金については国民年金とは?で説明しています。

20歳になったが、まだ学生でお金がない…

20歳になると国民年金保険に加入して保険料を支払う決まりになっています。たとえ学生であっても加入して保険料を支払わなければいけません。


ですが、まだ大学生でお金がなくて支払えない、、、という方は多くいると思います。


そんな学生の方は「学生納付特例」を申請することで在学中の保険料を先送りすることができます。

支払わなきゃいけない国民年金の保険料はいくら?

国民年金の保険料は1年間で約20万円(月額約16,000円)です。ですが、「学生納付特例」の申請を行えば該当年度の保険料は0円となります。
ただし、保険料を先送りしているのであり、全額免除されているわけではないことを覚えておきましょう。先送りしたぶんは10年以内ならあとで支払うことができます。

学生納付特例を受けるには条件がある?

学生納付特例を受けるには条件があります。かんたんに説明すると、あまりお金を稼いでいないことが条件です。


くわしく説明すると、本人の1年間(1月~12月まで)の所得128万円以下(給与収入なら約194万円)である必要があります。
※独身の場合。


もうすぐ20歳になる学生の方はチェックしておきましょう。

所得が128万円以下とは?
たとえばアルバイトをしている学生であり、1年間(1月~12月まで)の給料が194万円以下なら給与所得は128万円以下となるので、学生納付特例を受けることができます。

194万円給与収入66.2万円給与所得控除 = 約128万円給与所得

※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。

申請書が必要?申請が認められたら?

国民年金の免除の条件にあてはまっても、手続きをしなければ保険料は免除されません。

免除を受けるには申請書を提出または送付する必要があります。


申請はお住まいの市区町村役所や年金事務所にて受け付けています。申請書の書き方はこちらのページで説明しています。

学生納付特例の申請の手続きを行えば、在学中の国民年金保険料は0円になります。

学生納付特例の申請書の様式

申請書の書き方はこちらのページで説明しています。

申請書の書き方はこちらのページで説明しています。

未納のままにしておくと年金が受けとれなくなるので申請をしましょう

お金がなくて年金を払うのがむずかしいときには、ぜひこの制度を利用してください。未納にしておくと受給資格は得られませんが、この制度を利用すれば、障害を負ったときに障害年金が受けとれないなどといったことを防げるので必ず申請しましょう。
※申請書の書き方はこちらのページで説明しています。

猶予されたぶんはあとから支払う「追納」ができる

学生納付特例を受けた期間については、10年以内であれば保険料をさかのぼって納める追納ができます
※たとえば2019年4月ぶんは2029年4月末まで。

将来受け取る年金額を減らしたくない人は働き始めてから追納をしましょう。

20歳から2年間支払いを猶予したらいくら減額される?

たとえば2年間(24ヶ月ぶん)国民年金保険料の支払いを猶予申請し、猶予したぶんをあとから支払う「追納」をしなかった場合、老後にもらう国民年金(老齢基礎年金)は年間約4万円減額されます。

ただし、追納を行えば老後にもらう国民年金は減額はされません。
※猶予した期間以外(20歳から60歳までのうち38年間)はすべて保険料を支払った場合。ちなみに、40年間すべて保険料を支払った場合には老後にもらえる国民年金(老齢基礎年金)は年間約78万円となります。厚生年金に加入していた期間があれば受けとる年金額はそのぶん増えます。

まとめ

ここまで説明したように、あなたが学生ならば毎月の国民年金の支払いを先送りすることができます。

ただし、国民年金の学生納付特例を受けるには申請をしなければいけないので、国民年金の支払いを先送りしたい方は申請を忘れないようにしましょう。

また、アルバイトをしている学生は1年間の収入が103万円を超えると親の税金の負担が増えてしまいます。

親の年収にもよりますが、約5万円~17万円税金が増えてしまうのでアルバイトをしている学生は気をつけましょう。

くわしくは上記のページで説明しているのでアルバイトをしている学生はチェックしておくことをオススメします。