子供の扶養は何歳から何歳まで?【健康保険と扶養控除について】

2021.05.10 更新
子供を扶養に入れたいが年齢制限はあるのかどうか気になる人もいると思います。この記事では扶養に入れられる年齢について説明していきます。
この記事の目次

子供を扶養に入れたいけど年齢の制限はある?

「親族を扶養に入れる」というと、関係してくる制度が健康保険扶養控除です。

この2つの制度にはそれぞれ年齢のルールがあるので、扶養している親族がいる人はちゃんと知っておきましょう。
健康保険とは:すべての人が加入する国の医療保険のうちの1つ。
扶養控除とは:扶養する親族がいると税金が安くなる制度。

健康保険(社会保険)の扶養は何歳から何歳まで?

健康保険(社会保険)の扶養に入るためには、扶養に入る親族の年齢が75歳未満である必要があります。


したがって、健康保険の扶養には子供が0歳のときから入れることができます。
※健康保険の扶養に入れば、保険料を支払わなくても病院代が3割負担になる等、被保険者と同様の医療給付を受けることができます。


健康保険の扶養に入るための条件は以下のとおりです。一番重要なポイントは1年間の収入が130万円未満でなければいけないことです。

健康保険(社会保険)の扶養に入るための条件

  • 社会保険に加入している人の親族であること
  • 扶養に入るひとがアルバイトなどで勤務先の社会保険に加入していないこと
    ※加入する条件については社会保険に加入する条件は?を参照。
  • 1年間の収入が130万円未満
    60歳以上または障害厚生年金がもらえる程度の障害をもつ場合は年間収入180万円未満
  • 収入が同居している扶養者(扶養している方)の収入の半分未満
    別居の場合は収入が扶養者からの仕送り額未満

※被扶養者(扶養されている方)の収入には「雇用保険の失業等給付、公的年金、健康保険の傷病手当金や出産手当金」も含まれます。

国民健康保険には扶養に入れるシステムが無い

健康保険には親族を扶養に入れられるシステムがありますが、国民健康保険にはそのシステムがありません。
したがって、子供が0歳だとしても国民健康保険に加入していれば保険料が加算されます。
たとえば、3人家族で両親がどちらも国民健康保険に加入しており、子供が0歳の場合、3人ともそれぞれ国民健康保険の被保険者になり、それぞれ保険料が割り当てられます。

国民健康保険とは:すべての人が加入する国の医療保険のうちの1つ。個人事業主などが加入する。

扶養控除は何歳から何歳まで?

扶養控除は、扶養親族(養われている家族)のうち年齢が16歳以上の方がいる場合に利用できる制度です。

したがって、家族を扶養しているとしてもその家族が16歳未満である場合は扶養控除を利用することはできません。
※たとえば17歳と14歳の子供がいる場合、扶養控除が適用できるのは17歳の子供だけになります。


ちなみに、扶養親族とは「扶養されている親族」のことで、以下の要件にすべて当てはまる方をいいます。
※たとえば、親が子供を養っている場合、親にとっての扶養親族は「子供」になります。子供が親を養っている場合は、子供にとっての扶養親族は「親」になります。

以下の条件を見てわかるように、扶養控除に年齢の上限はありません(70歳以上だとしても扶養控除が適用されます)。

扶養親族って?扶養控除の条件は?

扶養親族の要件

  • 配偶者以外の親族であること
    配偶者とは:妻から見た夫、夫から見た妻のこと。
  • 納税者(控除を受ける人)と生計を一にしていること
  • 年間の合計所得金額が48万円以下(給料なら103万円以下)であること
    合計所得金額48万円については以下で説明。

 
扶養控除が適用される扶養親族

  • 16歳以上であること
合計所得金額48万円とは?

例えば、あなたの子供(高校生)の収入がアルバイトの給与収入のみであり、1年間(1月~12月まで)で103万円のとき、給与所得は48万円となります。それ以外に所得がないので合計所得金額は48万円となります。この場合、あなたの子供は扶養控除の対象になります。

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得(合計所得金額)

合計所得金額とは:各種所得の合計金額のこと。
給与所得控除については給与所得とはを参照。

扶養控除でどれくらい安くなる?

親の年収にもよりますが、扶養控除を利用すると子供ひとりあたり税金の負担は約5~17万円ほど軽くなる場合が多いでしょう。
ただし、子供の年収が103万円を超えてしまい、扶養控除の対象から外れてしまうと、この恩恵が受けられなくなるので注意しましょう。
※年収250万円~900万円の人が扶養控除を利用した場合。

また、子供の年齢によっても控除金額が変わります。くわしくは扶養控除を利用するといくら安くなる?でシミュレーションして説明しています。

まとめ:子供に103万円のことを教えてあげましょう

ここまで説明したように、扶養について関係してくるのは「扶養控除」と「社会保険の扶養」です。

それぞれ年齢や収入のボーダーラインなどの条件があるので、ごちゃごちゃにならないようにチェックしておきましょう。

以下はここまでのまとめです。

子供の扶養についてのまとめ

  • 社会保険の扶養は75歳まで
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 社会保険の扶養に入るには1年間の収入が130万円未満などの条件がある
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 扶養控除は16歳以上が対象
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 子供がアルバイトをしている場合、1年間の収入が103万円超えると扶養控除の対象から外れる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 扶養控除が利用できなくなると親の税金の負担が上がる
    ※くわしくは上記で説明しています。

扶養している親族がいるひとは上記のことをしっかり覚えておきましょう。

また、アルバイトをしている子供がいる場合には103万円のこともしっかり教えてあげてください。学校では税金や扶養についてのことをしっかり教えてくれる機会がないので。

さらに、103万円を超えてガンガンお金を稼ぐ場合は下記のページをチェックしておくいいかもしれません。中途半端に稼ぐと逆に損する場合があるので注意してください。