子どもがYouTubeでお金を稼いでいる…扶養控除はどうなる?

2021.06.03 更新
学生のうちから動画配信やSNSなどで収入を得る人が増えています。この記事では子供がYouTubeで稼いだ場合の扶養控除について説明していきます。
この記事の目次
子どもがYouTubeで稼いでいる…扶養控除はどうなる?

子どもがYouTubeでお金を稼いでいる場合に気になるのが「扶養控除」です。子供でもYouTubeからの利益がたくさんあれば扶養控除の対象から外れることになります。
※子供が扶養親族じゃなくなり、扶養控除の対象から外れると親の税金が上がってしまいます。


では、子供がYouTubeでどれくらいお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなるのか。次で見ていきましょう。

子供がYouTubeでどれくらいお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなる?

扶養控除を利用したいなら子供の所得に気をつけなければいけません。


扶養控除を利用するには、あなたの子供の1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円以下である必要があります。YouTubeの稼ぎがこの金額を超えてしまうと扶養控除が利用できなくなります。


「合計所得48万円ってどういうこと?」という方のために以下でわかりやすく説明していきます。

YouTubeの稼ぎで合計所得金額48万円とは?
たとえば、あなたの子供が1年間(1月~12月まで)にYouTubeで稼いだ金額が48万円とすると、

48万円YouTubeの収入0円経費 = 48万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※YouTubeからの収益は雑所得になります。

となります。YouTube以外に収入が無いとすると、あなたの子供の合計所得金額は

48万円雑所得 = 48万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円以内なのであなたの子供は扶養控除の対象になります。つまり、ほかに収入がなければ48万円までならYouTubeでお金を稼いでも扶養控除の対象になるということです。
※2020年1月から扶養親族の所得要件が38万円から48万円に引き上げられました。

YouTubeのほかにアルバイトもしている場合は?

たとえばYouTubeのほかに子供がアルバイトもしており、1年間(1月~12月まで)の給料が90万円、YouTubeでの稼ぎが25万円(雑所得)の場合は扶養控除の対象になるのか見ていきましょう。

まず、給与所得は、

90万円給与収入55万円給与所得控除 = 35万円給与所得
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

つづいて、雑所得は、

25万円YouTubeの収入0円経費 = 25万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※YouTubeからの収益は雑所得になります。

となります。

したがって、あなたの子供の合計所得金額は、

35万円給与所得 + 25万円雑所得 = 60万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円を超えてしまっているので、あなたの子供は扶養控除の対象から外れてしまいます。

※2020年1月から扶養親族の所得要件が38万円から48万円に引き上げられました。

子供が扶養控除の対象から外れたらいくら負担が増す?

あなたの子供がYouTubeでお金を稼ぎ、扶養控除の対象から外れてしまった場合、あなたの税金の負担は約5~17万円増えてしまうことになります。
※親の年収が250~900万円、子供が高校生~大学生としてシミュレーションした場合。

子供の年齢によってどれくらい税金の負担が増えてしまうかについては以下にシミュレーションしてまとめました。


扶養控除の対象外になった場合はどれくらい負担が増す?

 
16歳~18歳の学生が扶養から外れた場合
 

親族の年収 親族が支払う税金
年収250~400万円のとき 親族が支払う税金は約52,000円高くなります。
※所得税は19,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収500~600万円のとき 親族が支払う税金は約71,000円高くなります。
※所得税は38,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収700~900万円のとき 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。
※所得税は76,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算

※扶養控除の対象となる家族1人あたり
※上記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。




19歳以上22歳以下の学生が扶養から外れた場合
 

親族の年収 親族が支払う税金
年収250~430万円のとき 親族が支払う税金は約77,000円高くなります。
※所得税は31,500円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収540~640万円のとき 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。
※所得税は63,000円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収740~940万円のとき 親族が支払う税金は約170,000円高くなります。
※所得税は126,000円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算

※扶養控除の対象となる家族1人あたり
※上記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。

YouTubeで稼いだ金額が20万円以内なら申告する必要はない?

あなたの子供がアルバイトをしながらYouTubeの収益もあるときは確定申告をする必要があります。

ですが、YouTubeの収益が1年間(1月~12月まで)で20万円以内なら申告をする必要がありません。

したがって、所得の申告などをするのが面倒なひとはYouTubeからの収益を20万円以内に調整しておくことをオススメします。

20万円以内なら確定申告は不要
給料のほかにYouTubeからの収益が加われば税金が増えることになりますが、アルバイトやサラリーマンなどの勤務先から給料をもらっている方の場合、雑所得(YouTubeからの収益)が1年間(1月~12月まで)で20万円以内ならば確定申告をしなくていい決まりになっているので、YouTubeで稼いだぶんの税金はかからないことになります。
※経費は0円としています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。
YouTubeで稼いだときの確定申告のやりかた

YouTubeからの収益(雑所得)があるひとは確定申告をすることになります。今はネットでかんたんに確定申告書が作成できます。作成した申告書を税務署に郵送すると申告完了となります。

確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~に申告をしましょう。


確定申告のながれ
STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払う)

ここまでのまとめ(たくさん稼げるなら扶養控除は気にしないほうがいい)

ここまで説明したように、親に扶養されている子供がYouTubeでたくさんお金を稼ぐと扶養から外れるので、親の税金が増額してしまいます。

YouTubeで稼ごうとしている子供などは以下のまとめをチェックしておきましょう。


稼げるなら扶養控除は無視でOK
ここまで、YouTubeでの稼ぎが48万円を超えると扶養控除の対象から外れてしまい、親の税金の負担が増すという説明をしてきました。

しかし、子供がYouTubeなどの動画配信やSNSなどのサービスで数百万円・数千万円のお金を稼げる見込みがあるなら扶養控除なんて気にせずに集中してガンガン稼いでお金を稼ぐ力を育てたほうが賢明です。

扶養控除が利用できなくてもせいぜい10~20万円の負担増になるだけなので、子供がYouTubeでたくさんお金を稼げるなら気にせずにガンガン稼いでもらいましょう。

ここまでのまとめ

  • YouTubeでたくさんお金を稼ぐと扶養から外れるので親の税金が増える
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • YouTubeで稼いだお金が48万円以内なら扶養を外れない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • YouTubeのほかにアルバイトもしている場合は合計で48万円以内なら扶養を外れない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 扶養から外れると約5万円~17万円税金が増える
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • YouTubeの稼ぎは基本的に確定申告が必要。しかし、20万円以内なら確定申告をしなくていい
    ※くわしくは上記で説明しています。