▶YouTubeの収入がいくらで扶養を外れる?
子供の収入がYouTubeだけの場合、利益が48万円を超えると扶養から外れる(103万の壁ではないので注意)。子供が扶養から外れると親の税金は約5万円~17万円税金が増える。
※くわしくは下記で説明しています。
※子供がアルバイトもしている場合は下記で説明しています。子供がYouTuberの場合はチェックしておきましょう。
▶社会保険の扶養はどうなるの?
子供の収入が130万円以上になると社会保険の扶養からも外れる。
※くわしくは下記で説明しています。
▶確定申告はしないとダメなの?
YouTubeで利益が48万を超えれば基本的に確定申告が必要。しかし、アルバイトなどをしている場合は確定申告をしなくていいときもある。
※くわしくは下記で説明しています。
子供がYouTubeでお金を稼いでいる場合に気になるのが扶養についてです。
子供だとしても、YouTubeからの利益がたくさんあれば扶養控除の対象から外れることになります。さらに収入が多くなれば社会保険の扶養からも外れる場合があります。
※子供が扶養親族じゃなくなり、扶養控除の対象から外れると親の税金が上がってしまいます。
※子供が稼いだお金は子供自身の収入になります。親の収入には含まれません。
どれくらいお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなるのか、また、確定申告の必要についてなどチェックしておくことをオススメします。
▶扶養控除(親の扶養)について
合計所得が多ければ扶養親族の対象外になってしまい、親は扶養控除を利用できなくなる。合計所得48万がボーダーライン。
※くわしくは下記で説明しています。
▶親の税金について
子供の年齢によって、親の税金が増える金額が変わる。
※くわしくは下記で説明しています。
では次に、YouTubeの確定申告について下記で説明していきます。確定申告をしなくてもいいときがあるのでチェックしておきましょう。
※基本的には確定申告が必要になります。ただし、確定申告書はネットでかんたんに作成できるので安心してください。
YouTubeでお金を稼いでいるときは基本的に確定申告をして所得の申告をすることになります。
※ただし、合計所得が48万円以下なら申告しても所得税は0円になります。
ですが、アルバイトなどで給料をもらいながらYouTubeで稼いでいる場合、YouTubeの収益が1年間(1月~12月まで)で20万円以下なら確定申告をしなくてもいい決まりになっています。
※収入が給料とYouTubeだけの場合。くわしくは下記で説明しています。
アルバイトや会社員などの勤務先から給料をもらっている方の場合、雑所得(YouTubeの収益)が1年間(1月~12月まで)で20万円以下ならば確定申告をしなくてもいい決まりになっています。
※給与所得と雑所得のほかに所得が無い場合。
※経費を0円とした場合。雑所得については雑所得とは?を参照。
確定申告をしない場合、雑所得が20万円以下でも住民税の申告が必要になります(確定申告をした場合、住民税の申告は必要ありません)。確定申告はネットで簡単に作成できるので、確定申告をすることをオススメします。
※確定申告をする場合は、20万円以下だとしても雑所得の申告をしなければいけません。
※出典:国税庁確定申告を要しない場合の意義
※参照:国税庁給与所得者で確定申告が必要な人
では次に、確定申告のやりかたについて下記で説明していきます。申告書はネットで簡単に作成できます。
YouTubeの収入が多くあり、確定申告が必要なときは下記を参考に確定申告書をつくってみましょう。
今はネットでかんたんに確定申告書が作成できます。作成した申告書を税務署に郵送すると申告完了となります。
YouTubeからの収益(雑所得)があるひとは確定申告をすることになります。
確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~3月15日までに申告をしましょう。
※遅れても申告はできますが税金が加算される場合があります。
確定申告のながれ
STEP➊マイナンバーカードなど必要なものを用意する
↓
STEP➋確定申告書を作成する
↓
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払うまたは払い戻される)
くわしくは下記の記事で説明しています
もし、確定申告をするのが不安な方は試しにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。
※税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。意外にかんたんです。
では次に、子供がYouTubeでいくらお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなるのか下記で説明していきます。
※子供がYouTuberの場合、子供の所得に気をつけなければいけません。くわしくは下記で説明していくのでチェックしておきましょう。
子供の合計所得が48万を超えると扶養親族の対象から外れるので、親は扶養控除が利用できなくなります。
※扶養控除とは:扶養親族(子供など)がいる場合に税金が安くなる制度です。
扶養控除を利用するには、あなたの子供の1年間(1月~12月まで)の合計所得が48万円以下である必要があります。
※出典:国税庁扶養控除
「合計所得48万円ってどういうこと?」という方のために以下でわかりやすく説明していきます。
となります。YouTube以外に収入が無いとすると、あなたの子供の合計所得金額は
となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円以下なのであなたの子供は扶養控除の対象になります。
つまり、ほかに収入がなければ48万円までならYouTubeでお金を稼いでも扶養控除の対象になるということです。
※48万を超えて扶養から外れたとき、親の税金は増えてしまいます。
※2020年1月から扶養親族の所得要件が38万円から48万円に引き上げられました(2024年現在も48万円です)。
しかし、YouTubeのほかにもアルバイト収入もある場合も多いでしょう。では、給料ももらっている場合について下記で説明していきます。
子供がアルバイトもしており、合計所得が48万を超えると扶養親族の対象から外れるので、親は扶養控除が利用できなくなります。
※扶養控除とは:扶養親族(子供など)がいる場合に税金が安くなる制度です。
扶養控除を利用するには、あなたの子供の1年間(1月~12月まで)の合計所得が48万円以下である必要があります。
※出典:国税庁扶養控除
「合計所得48万円ってどういうこと?」という方のために以下でわかりやすく説明していきます。
たとえば子供が高校生で、YouTubeのほかにアルバイトもしており、1年間(1月~12月まで)の給料が90万円、YouTubeでの稼ぎが25万円(雑所得)の場合は扶養控除の対象になるのか見ていきましょう。
まず、給与所得は、
となります。
つづいて、雑所得は、
となります。
したがって、あなたの子供の合計所得金額は、
となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円を超えてしまっているので、あなたの子供は扶養控除の対象から外れてしまいます。
※48万を超えて扶養から外れたとき、親の税金は増えてしまいます。
※2020年1月から扶養親族の所得要件が38万円から48万円に引き上げられました(2024年現在も48万円です)。
では次に、子供が扶養から外れたら親の税金はどれくらい増えるのかについて下記で説明していきます。
※子供の年齢によって増える税金額が変わります。とくに、19歳~22歳の子供がいる場合は金額が高くなるのがポイントです。
あなたの子供がYouTubeでお金を稼ぎ、扶養控除の対象から外れてしまった場合、あなたの税金の負担は年間約5~17万円増えてしまうことになります。
※親の年収が250~850万円、子供が高校生~大学生としてシミュレーションした場合。
※子供の収入がいくらになると扶養から外れるかについては上記で説明しています。
子供の年齢によってどれくらい税金の負担が増えてしまうかについては以下にシミュレーションしてまとめました。
※子供の年齢によって増える税金額が変わります。とくに、19歳~22歳の子供がいる場合は注意しましょう。
※下記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。
16歳~18歳の学生が扶養から外れた場合
親族の年収 | 親族が支払う税金 |
---|---|
年収250~400万円のとき | 親族が支払う税金は約52,000円高くなります。 ※所得税は19,000円、住民税は33,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収500~600万円のとき | 親族が支払う税金は約71,000円高くなります。 ※所得税は38,000円、住民税は33,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収700~850万円のとき | 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。 ※所得税は76,000円、住民税は33,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
※家族が1人扶養控除の対象外になった場合(年間額)。
19歳以上22歳以下の学生が扶養から外れた場合
親族の年収 | 親族が支払う税金 |
---|---|
年収250~430万円のとき | 親族が支払う税金は約77,000円高くなります。 ※所得税は31,500円、住民税は45,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収540~640万円のとき | 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。 ※所得税は63,000円、住民税は45,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収740~850万円のとき | 親族が支払う税金は約170,000円高くなります。 ※所得税は126,000円、住民税は45,000円 ※所得税と住民税はこちらで計算 |
※家族が1人扶養控除の対象外になった場合(年間額)。
※上記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。
では次に、社会保険の扶養からも外れた場合について下記で説明していきます。収入が130万以上になる方はチェックしておきましょう。
あなたの子供の収入が1年間で130万円以上※になると社会保険の扶養から外れてしまいます。
社会保険の扶養から外れると、本人自身が国民健康保険に加入して保険料を支払うことになります。
YouTube収入が130万円の場合
たとえばYouTubeで収入があり、その利益(雑所得)が1年間で130万円でそれ以外に収入がない場合、国民健康保険料は年間で約16.5万円になります。
※経費は0円としています。
※国民健康保険については国民健康保険とは?を参照。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
※東京都世田谷区、年齢39歳以下、加入者1人としてシミュレーションしています。
YouTube収入が200万円の場合
▶アルバイトもしているときはどうなる?
YouTubeのほかにアルバイトもしている場合は合計で48万円以下なら扶養控除の対象から外れない
※くわしくは上記で説明しています。
▶社会保険の扶養はどうなる?
収入が130万円以上になると社会保険の扶養からも外れる
※くわしくは上記で説明しています。
▶YouTubeで稼ぐと確定申告が必要なの?
YouTubeの稼ぎは基本的に確定申告が必要。ただし、確定申告をしなくてもいい場合もある。ただし、確定申告をしない場合は住民税の申告が必要になる。
※くわしくは上記で説明しています。