YouTubeの収益はいくらから税金かかる?103万円?学生でも?

2021.05.04 更新
近年、サラリーマンやアルバイトのような「毎月もらう給料」以外の選択肢で収入を得る人が増えています。この記事ではYouTubeで得た収益の税金について説明していきます。
この記事の目次

YouTubeの収益にも税金がかかる?

YouTubeで得た収益にも税金はかかります。したがって、YouTubeでお金を稼いだ場合は確定申告によって税金を納めなければいけません。

ただし、1年間のYouTube収益がおこづかい程度なら税金はかかりません。くわしい金額については次で見ていきましょう。

YouTubeの収益はいくらから税金がかかる?

サラリーマンやアルバイトをして給料をもらっている人はYouTubeで収益が発生したら税金がかかる場合がほとんどです。


しかし、勤務先からもらった給料とYouTubeの収益の合計があまり多くない場合は、税金がかからない場合もあります。
ただし、YouTubeで収入があっても税金を納めなくていい場合があります。これについては以下の確定申告をする必要はある?で説明しています。


以下にサラリーマン・個人事業主・学生・無職の場合についてそれぞれ説明しています。

サラリーマンやアルバイトの場合は?

サラリーマンやアルバイトはYouTubeからの収益が発生すれば税金がかかります。ただし、給与所得と雑所得(YouTubeからの収益)の合計が1年間(1月~12月まで)で45万円以下なら税金はかかりません。
※くわしくは以下の計算例で説明しています。
※経費は0円としています。未成年の場合は48万円以下なら税金がかかりません。雑所得については雑所得を参照。
ただし、YouTubeで収入があっても税金を納めなくていい場合があります。これについては以下の確定申告をする必要はある?で説明しています。

個人事業主の場合は?

個人事業主はYouTubeからの収益が発生すれば税金がかかります。ただし、事業所得と雑所得(YouTubeからの収益)の合計が1年間(1月~12月まで)で45万円以下なら税金はかかりません。
※YouTubeの活動を事業としている場合はYouTubeからの収益は事業所得となります。雑所得については雑所得を参照。
学生の場合は?

学生の場合はYouTubeからの収益が1年間(1月~12月まで)で45万円を超えると税金がかかります。
※未成年の場合は48万円。

また、アルバイトをしている学生の場合は給与所得と雑所得(YouTubeからの収益)の合計が1年間で45万円以下なら税金はかかりません。
※くわしくは以下の計算例で説明しています。
※未成年の場合は48万円。雑所得については雑所得とは?を参照。
収入がYouTubeの収益だけだったら?

現在無職であり、収入がYouTubeからの収益のみである場合は、YouTubeからの収益が1年間(1月~12月まで)で45万円以下なら税金はかかりません。
※経費は0円としています。未成年の場合は48万円以下なら税金がかかりません。雑所得については雑所得を参照。

YouTubeで収益を得ても税金がかからない計算例

たとえば、1年間(1月~12月まで)の給料が80万円、YouTubeでの稼ぎが20万円(雑所得)の場合。

まず、給与所得は、

80万円給与収入55万円給与所得控除 = 25万円給与所得
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

つづいて、雑所得は、

20万円YouTubeの収入0円経費 = 20万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※YouTubeからの収益は雑所得になります。

となります。

したがって、あなたの子供の合計所得金額は、

25万円給与所得 + 20万円雑所得 = 45万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。所得の合計が45万円以下なので所得税住民税もかかりません。

103万円の壁はYouTubeの収益とは関係ない?

103万円の壁とは「親族の税金の負担が増すボーダーライン」のことをいいます。収入が103万円を超えてしまうと扶養の対象から外れて親族の税金が約5~17万円高くなってしまうことになります。
※親に扶養されている場合に限ります。くわしくは扶養控除とは?を参照。


ただし、この103万円の壁とは「アルバイト等の給与収入のみ」で考えた場合のボーダーラインです。ここにYouTubeの収益が入ってくると103万円の壁ではなくなり、話が変わってきます。



くわしく説明するために、まず合計所得金額の説明をしていきます。以下の計算例のとおり、給与収入のみで103万円とは給与所得48万円のことであり、他に所得がないので合計所得金額が48万円になります。

合計所得金額48万円の計算例
1年間の給与収入が103万円のとき、給与所得は、

103万円給与収入55万円給与所得控除 = 48万円給与所得(合計所得金額)
給与所得や給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。

となります。所得が他にないので合計所得金額48万円となります。

この合計所得金額48万円という金額が上記で説明したボーダーラインであり、48万円以下ならあなたは扶養親族でいられるので親族の税金は増えません

ですが、あなたの1年間の合計所得金額が48万円を超えてしまうと親族の税金が高くなってしまうことになります。

つまり、上記で説明した「103万円の壁」とは、くわしく言い換えると「合計所得金額48万円の壁」ということになるわけです。

給料以外にYouTubeの収益がある場合のシミュレーションをしてみよう

では、あなたが給料以外にYouTubeからの収益を得ている場合の合計所得金額をシミュレーションしてみましょう。

たとえば、アルバイトで1年間(1月~12月まで)の給与収入が50万円、1年間のYouTubeの収益(雑所得)が53万円とすると、合計の収入は103万円になりますが、合計所得金額は以下のように53万円となります。

まず給与所得を計算

50万円給与収入55万円給与所得控除 = 0円給与所得
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。


次に給与所得とYouTubeの収益(雑所得)を合計

0円給与所得 + 53万円雑所得 = 53万円合計所得金額
※雑所得については雑所得とは?を参照。

上記の場合、「合計所得金額48万円の壁」を超えてしまっているので、この場合あなたは扶養親族から外れて「親族の税金の負担が増す」ことになります。

したがって、現在あなたが学生などで親の扶養親族になっている場合には「合計所得金額48万円の壁」に注意しながらYouTube活動やアルバイトをしていきましょう。


確定申告をする必要はある?

YouTubeからの収益があったときは基本的には確定申告をする必要があります。

ただし、サラリーマンやアルバイトの場合はYouTubeからの収益が1年間で20万円以内なら確定申告をする必要がありません。


したがって、自分で税金の申告をするのが面倒なひとはYouTubeからの収益を1年間(1月~12月まで)で20万円以内に調整しておくことをオススメします。

以下に学生の場合などのケースについても説明しています。

サラリーマンやアルバイトの場合
給料のほかにYouTubeからの収益が加われば税金が増えることになりますが、アルバイトやサラリーマンなどの勤務先から給料をもらっている方の場合、雑所得(YouTubeからの収益)が1年間(1月~12月まで)で20万円以内ならば確定申告をしなくていい決まりになっています。
したがって、YouTube収入の税金を支払いたくない人は1年間の収入を20万円以内にすることをおすすめします。

※経費は0円としています。雑所得については雑所得とは?を参照。
副業の税金については副業すると税金はいくら増える?を参照。

個人事業主の場合
個人事業主の場合は雑所得(YouTubeからの収益)が発生すれば申告をする必要があります。
※雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。
※YouTubeの活動を事業としている場合はYouTubeからの収益は事業所得となります。
収入がYouTubeだけの場合
収入がYouTubeだけの方は雑所得(YouTubeからの収益)が1年間(1月~12月まで)で48万円以内なら所得税が0円となります。48万円を超えた場合には確定申告をしなくてはいけません。
※ただし、所得が0円でも確定申告をすることをオススメします。本人の所得が0円であることを役所で確認できれば保険料などが減額されるので、確定申告をして自分の所得を申告しておきましょう。


学生の場合は?
アルバイトをしていない学生は?
学生の方は雑所得(YouTubeからの収益)が1年間(1月~12月まで)で48万円以下なら所得税が0円となります。48万円を超えた場合には確定申告をしなくてはいけません。
アルバイトをしている学生は?
アルバイトをしている学生については以下のいずれかにあてはまる場合は確定申告をする必要はありません。

  • 雑所得(YouTubeからの収益)が1年間(1月~12月まで)で20万円以内
  • 給与所得と雑所得(YouTubeからの収益)の合計が1年間(1月~12月まで)で48万円以下

※経費は0円としています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。

注意:親の税金が上がる?
48万円を超えて確定申告をした場合には親が支払う税金が上がってしまうことになります。くわしくは上記の103万円の壁はYouTubeの収益とは関係ない?で説明しています。


YouTubeからの収益がある場合の確定申告は?

YouTubeからの収益(雑所得)があるひとは確定申告をすることになります。今はネットでかんたんに確定申告書が作成できます。作成した申告書を税務署に郵送すると申告完了となります。
確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~に申告をしましょう。

もし、確定申告をするのが不安な方は試しにテキトーに金額を入力して申告書のつくりかたを練習してみてもいいかもしれません。税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。


確定申告のながれ
STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払う)

親に扶養されている子供がYouTubeで稼いでいる場合は?

上記でも説明したように、親に扶養されている子供がYouTubeでお金を稼いでいるときに気をつけないといけないのは「扶養から外れると親の税金の負担が増してしまう」ことです。


YouTubeで稼いだ金額がそれほど多くなければ問題ないのですが、一定以上になってしまうと扶養から外れてしまいます。扶養から外れれば親の税金は約5万円~17万円増えてしまいます。
※親の年収によってさらに増える場合もあります。


くわしくは以下のページで説明しているので、YouTubeでお金を稼いでいる子供がいる場合はチェックしておきましょう。

YouTubeで稼いでおり、扶養されている場合

まとめ:ガッツリ稼ごうとしている人は税金や手取りを把握しておこう

ここまで説明したように、YouTubeでお金を稼げば税金がかかりますが、その金額がたいして多くなければ税金がかかりません。

また、サラリーマンやアルバイトなどの場合、稼いだ金額が少なければ確定申告をする必要がないのも覚えておきましょう。

以下はここまでのまとめです。

ここまでのまとめ

  • YouTubeで稼いだお金でも税金がかかる

  • サラリーマンやアルバイトの場合、給与所得とYouTubeで稼いだお金の合計が45万円以内なら税金がかからない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 収入がYouTubeだけの場合、YouTubeで稼いだお金が45万円以内なら税金がかからない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親などに扶養されており、YouTubeで稼いでいる場合は103万円の壁じゃなくて48万円の壁に注意
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親などに扶養されている場合、YouTubeでお金を稼いで扶養から外れてしまうと税金が増額する
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 給料をもらっているひとは、YouTubeで稼いだお金が20万円以内なら確定申告をしなくてもいい。
    ※くわしくは上記で説明しています。

YouTubeでお金を稼ごうとしている方は上記のまとめをしっかり覚えておきましょう。また、YouTubeでガッツリ稼ごうとしている方は以下のページで年収別の手取りなどをチェックしておくといいかもしれません。


ガッツリ稼ごうとしている場合は?
YouTubeでガッツリお金を稼ごうとしている方は税金や手取りがどれくらいになるか知っておくといいかもしれません。確定申告をすると所得税をまとめて支払うことになるので、あらかじめお金を用意しておきましょう。

たくさん稼ぐつもりなら確定申告が必要になるので忘れないようにしてください。また、個人事業主になって事業所得として申請することで節税のメリットを受けることができます。雑所得よりも事業所得で申請したときのほうが手取りが増えます。

気になる方は以下のページで説明しているのでチェックしておきましょう。