ブログ収入を雑所得と事業所得で比べたら10万以上変わる?

2023.05.15 更新

ブログ(アフィリエイトやアドセンス)でお金を稼いでいる方は個人事業主の手続きをすると税金や保険料などを安くできる場合があります。この記事ではブログで稼いだときの節税前と節税後について説明していきます。
この記事の目次

ブログで稼いだ収入が事業所得なら節税できる

ブログ収入は「雑多な収入」として雑所得に分類されます。ですが、個人事業主の事業として申請すればブログ収入は事業所得となります。
※ただし、事業として認められなければ雑所得と判断されます。「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。


事業所得なら以下のような節税などのメリットが受けられます。ただし、確定申告が少し複雑になるので覚悟しましょう。
※個人事業主として節税のメリットを受けたいひとは青色申告クラウドサービス(freeeや弥生、マネーフォワードなど)を利用することをオススメします。確定申告をする際に申告書の作成が楽になります。

事業所得で受けられるメリットは以下のとおり
  • 65万円の控除を受けられる
    ※つまり、税金や保険料が安くなるということ。
  • 事業のために購入したものが30万円未満なら経費にできる
    など。くわしくは事業所得とは?を参照。
※ただし、事業として認められなければ雑所得と判断されます。
※「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。
※サラリーマンなどの副業は雑所得として税務署に判断される場合が多く、副業収入を事業所得として確定申告を行っても修正を求められることがあります。
この記事のポイント(要点まとめ)


どうすれば税金とか安くなるの?ブログ収入も節税できるの?
ブログを事業として行っているなら節税できる。節税するには個人事業主になる手続きなどが必要になる。安くなるのは手続きをしてから翌年。
※くわしくは下記で説明しています。


節税するとどれくらい手取りが変わるの?
年収300万円なら節税の手続きをすると15万円手取りが増える。
※くわしくは下記で説明しています。


節税をするにはどんな手続きをすればいいの?

ブログの稼ぎ(アフィリエイトなど)を事業所得として申告して節税のメリットを受けるには以下の手続きをする必要があります。


個人事業主として節税のメリットを受けたい方はチェックしておきましょう。

節税のメリットを受けるために必要な手続き
安くなるのは手続きをしてから翌年
手続きをしてすぐに安くなるわけではない

手続きをすればすぐに節税のメリットが受けられるわけではありません。たとえば2022年3月15日までに青色申告の申請をした場合、2023年におこなう確定申告で2022年度分の会計を青色申告できることになります。

つまり、申請した翌年に節税のメリットが受けられるというわけです。したがって、申請をしてすぐ節税のメリットを受けられるわけではないので注意しましょう。

手続きがわからない人はどうする?

これらの手続きが何にもわからないという方は「マネーフォワード」や「freee」、「弥生」などといったクラウドサービスを利用しましょう。個人事業主に必要な書類をまとめて作成できます。

個人事業主として節税のメリットを受けたいひとは青色申告クラウドサービス(freeeやマネーフォワードなど)を利用することをオススメします。確定申告をする際に申告書の作成が楽になります。個人事業主の味方になってくれるサービスなので利用を検討してみてください。


1年間で100万円の収入を得たときどれくらい安くなる?ブログの収入別に比較してみよう

ブログ(アフィリエイトなど)で100万円を稼いだとき、1年間の税金や保険料がどれくらいになるかシミュレーションをしました。以下に表でまとめています。


➊節税前と➋節税後でくらべた手取り金額をチェックしておきましょう
青色申告特別控除を利用した場合と利用していない場合。

①節税前のシミュレーション

▶1年間で100万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約40,000円です。
所得税10,500円、住民税が約30,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。免除制度をした場合は保険料は軽減されます。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約110,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約650,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。
②節税後のシミュレーション

▶1年間で100万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は0円です。
所得税0円、住民税が0円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。全額免除をした場合は保険料は0円になります。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約55,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。保険料が減額された場合には2~5割減額されます。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約745,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

手取りの比較をするとどっちが多くなる?

➊節税前(雑所得で申告した場合)と➋節税後(事業所得で申告した場合)の手取りを比較してみると以下のように約10万円差があります。

➊節税前(雑所得で申告した場合):手取り約650,000円
➋節税後(事業所得で申告した場合):手取り約750,000円


▶なぜ手取りに差が出るの?
なぜ手取りに差が出るのかというと、事業所得には特別控除を受けられるメリットがあるため、かけられる税金が安くなり、雑所得よりも事業所得のほうが手取りが多くなるんです。


1年間で200万円の収入を得たときどれくらい安くなる?ブログの収入別に比較してみよう

ブログ(アフィリエイトなど)で200万円を稼いだとき、1年間の税金や保険料がどれくらいになるかシミュレーションをしました。以下に表でまとめています。


➊節税前と➋節税後でくらべた手取り金額をチェックしておきましょう

青色申告特別控除を利用していない場合(節税前)と利用した場合(節税後)で比較しています。
※雑所得の場合と事業所得の場合で比較シミュレーションしています。
①節税前のシミュレーション

▶1年間で200万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約176,000円です。
所得税約56,000円、住民税が約120,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約200,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約1,420,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。
②節税後のシミュレーション

▶1年間で200万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約90,000円です。
所得税約26,000円、住民税が約63,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約140,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約1,570,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

手取りの比較をするとどっちが多くなる?

➊節税前(雑所得で申告した場合)と➋節税後(事業所得で申告した場合)の手取りを比較してみると以下のように約15万円差があります。

➊節税前(雑所得で申告した場合):手取り約1,420,000円
➋節税後(事業所得で申告した場合):手取り約1,570,000円

▶なぜ手取りに差が出るの?
なぜ手取りに差が出るのかというと、事業所得には特別控除を受けられるメリットがあるため、かけられる税金が安くなり、雑所得よりも事業所得のほうが手取りが多くなるんです。


1年間で300万円の収入を得たときどれくらい安くなる?ブログの収入別に比較してみよう

ブログ(アフィリエイトなど)で300万円を稼いだとき、1年間の税金や保険料がどれくらいになるかシミュレーションをしました。以下に表でまとめています。


➊節税前と➋節税後でくらべた手取り金額をチェックしておきましょう

青色申告特別控除を利用していない場合(節税前)と利用した場合(節税後)で比較しています。
※雑所得の場合と事業所得の場合で比較シミュレーションしています。
①節税前のシミュレーション

▶1年間で300万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約316,000円です。
所得税約105,000円、住民税が約210,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約300,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約2,200,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。
②節税後のシミュレーション

▶1年間で300万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約225,000円です。
所得税約72,000円、住民税が約153,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約237,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約2,340,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

手取りの比較をするとどっちが多くなる?

➊節税前(雑所得で申告した場合)と➋節税後(事業所得で申告した場合)の手取りを比較してみると以下のように約15万円差があります。

➊節税前(雑所得で申告した場合):手取り約2,190,000円
➋節税後(事業所得で申告した場合):手取り約2,340,000円

▶なぜ手取りに差が出るの?
なぜ手取りに差が出るのかというと、事業所得には特別控除を受けられるメリットがあるため、かけられる税金が安くなり、雑所得よりも事業所得のほうが手取りが多くなるんです。


1年間で400万円の収入を得たときどれくらい安くなる?ブログの収入別に比較してみよう

ブログ(アフィリエイトなど)で400万円を稼いだとき、1年間の税金や保険料がどれくらいになるかシミュレーションをしました。以下に表でまとめています。


➊節税前と➋節税後でくらべた手取り金額をチェックしておきましょう

青色申告特別控除を利用していない場合(節税前)と利用した場合(節税後)で比較しています。
※雑所得の場合と事業所得の場合で比較シミュレーションしています。
①節税前のシミュレーション

▶1年間で400万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約500,000円です。
所得税約195,000円、住民税が約300,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約400,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約2,910,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。
②節税後のシミュレーション

▶1年間で400万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約379,000円です。
所得税約136,000円、住民税が約243,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約330,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約3,090,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

手取りの比較をするとどっちが多くなる?

➊節税前(雑所得で申告した場合)と➋節税後(事業所得で申告した場合)の手取りを比較してみると以下のように約18万円差があります。

➊節税前(雑所得で申告した場合):手取り約2,910,000円
➋節税後(事業所得で申告した場合):手取り約3,090,000円

▶なぜ手取りに差が出るの?
なぜ手取りに差が出るのかというと、事業所得には特別控除を受けられるメリットがあるため、かけられる税金が安くなり、雑所得よりも事業所得のほうが手取りが多くなるんです。


1年間で500万円の収入を得たときどれくらい安くなる?ブログの収入別に比較してみよう

ブログ(アフィリエイトなど)で500万円を稼いだとき、1年間の税金や保険料がどれくらいになるかシミュレーションをしました。以下に表でまとめています。


➊節税前と➋節税後でくらべた手取り金額をチェックしておきましょう

青色申告特別控除を利用していない場合(節税前)と利用した場合(節税後)で比較しています。
※雑所得の場合と事業所得の場合で比較シミュレーションしています。
①節税前のシミュレーション

▶1年間で500万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約730,000円です。
所得税約339,000円、住民税が約390,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約490,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約3,580,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。
②節税後のシミュレーション

▶1年間で500万円の収入を得たとき

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約560,000円です。
所得税約227,000円、住民税が約334,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約200,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約430,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約3,810,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

手取りの比較をするとどっちが多くなる?

➊節税前(雑所得で申告した場合)と➋節税後(事業所得で申告した場合)の手取りを比較してみると以下のように約23万円差があります。

➊節税前(雑所得で申告した場合):手取り約3,580,000円
➋節税後(事業所得で申告した場合):手取り約3,810,000円

▶なぜ手取りに差が出るの?
なぜ手取りに差が出るのかというと、事業所得には特別控除を受けられるメリットがあるため、かけられる税金が安くなり、雑所得よりも事業所得のほうが手取りが多くなるんです。


ここまでのまとめ

ここまで説明したように、ブログ収入を事業所得として申請すれば、雑所得で申請した場合と比べて税金などが安くなるので手取りが増えます。

ブログを事業として行うつもりの方は個人事業主として申請して節税などのメリットを受けましょう。

※ただし、事業として認められなければ雑所得と判断されます。
※「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。
※サラリーマンなどの副業は雑所得として税務署に判断される場合が多く、副業収入を事業所得として確定申告を行っても修正を求められることがあります。
ここまでのまとめ

ブログでも節税できるの?
ブログ収入を事業所得として申請すると、節税のメリットが受けられる
※くわしくは上記で説明しています。


事業所得として申請するにはどうすればいいの?
事業所得として申請するにはブログを事業としておこなっていることが必要。
※くわしくは上記で説明しています。


事業所得になるとどれくらいメリットがある?
ブログ収入を事業所得と雑所得の場合で比べると、事業所得のほうが手取りが増える


手続きをしたらすぐに安くなる?
節税のメリットを受けられるのは手続きをした翌年から。
※くわしくは上記で説明しています。

今はまだブログ活動を副業として行っており、収入を雑所得として申告しているけど、これから本業にして事業所得として申告しようと思っている方は個人事業主になる手続きをしましょう。

ただし、個人事業主になると確定申告が少し複雑になるので、それなりに覚悟しておきましょう。
個人事業主の方は青色申告クラウドサービス(freeeや弥生、マネーフォワードなど)を利用することをオススメします。確定申告をする際に申告書の作成が楽になります。