子どもがUber Eatsでお金を稼いでいる…扶養控除はどうなる?

2021.03.21 更新
最近ウーバーイーツ(Uber Eats)でお金を稼ぐひとが増えていますが、自分の子供が学生で、かつ、ウーバーイーツで稼いでいる場合に扶養はどうなるのか。この記事では子供がウーバーイーツで稼いだ場合の扶養控除について説明していきます。
この記事の目次

子供がウーバーイーツで稼いでいる…扶養はどうなる?

親に扶養されている子供がウーバーイーツ(Uber Eats)でお金を稼いでいる場合に気になるのが「扶養控除」です。
※扶養控除とは扶養親族(子供など)がいる場合に税金が安くなる制度です。

子供でもウーバーイーツの稼ぎがたくさんあれば扶養控除の対象から外れることになります。
※扶養控除の対象から外れると親の税金が上がってしまいます。

では、子供がどれくらいお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなるのか。次で見ていきましょう。

子供がウーバーイーツでどれくらいお金を稼いでいると扶養控除が利用できなくなる?

扶養控除を利用したいなら子供の所得に気をつけなければいけません。


扶養控除を利用するには、あなたの子供の合計所得金額が1年間で48万円以下である必要があります。


あなたの子供がウーバーイーツの稼ぎでこの金額を超えてしまうと扶養控除が利用できなくなります。
※2020年1月から扶養親族の所得要件が38万円から48万円に引き上げられました。

合計所得48万円がどういう意味なのかわからない方のために以下で説明していきます。

ウーバーの稼ぎで合計所得金額48万円とは?
たとえば、あなたの子供が1年間(1月~12月まで)にウーバーイーツで稼いだ金額が48万円とすると、

48万円UberEatsの収入0円経費 = 48万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※Uber Eatsからの収益は雑所得になります。ただし、Uber Eatsを事業としている場合は事業所得となります。

となります。ウーバーイーツ以外に収入が無いとすると、あなたの子供の合計所得金額は

48万円雑所得 = 48万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円以内なのであなたの子供は扶養控除の対象になります。つまり、ほかに収入がなければ48万円までならウーバーイーツでお金を稼いでも扶養控除の対象になるということです。

ウーバーイーツのほかにアルバイトをかけもちしている場合は?

たとえばウーバーイーツのほかに子供がアルバイトもかけもちしており、1年間(1月~12月まで)の給料が90万円、ウーバーイーツでの稼ぎが25万円(雑所得)の場合は扶養控除の対象になるのか見ていきましょう。

まず、給与所得は、

90万円給与収入55万円給与所得控除 = 35万円給与所得
※給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

つづいて、雑所得は、

25万円ウーバーイーツの収入0円経費 = 25万円雑所得
※計算をわかりやすくするために経費は0円としています。
※ウーバーイーツからの収益は雑所得になります。

となります。

したがって、あなたの子供の合計所得金額は、

35万円給与所得 + 25万円雑所得 = 60万円合計所得金額
※合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。

となります。この場合、1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が48万円を超えてしまっているので、あなたの子供は扶養控除の対象から外れてしまいます。

子供が扶養控除の対象から外れたらいくら負担が増す?

あなたの子供がウーバーイーツでお金を稼ぎ、扶養控除の対象から外れてしまった場合、あなたの税金の負担は約5~17万円増えてしまうことになります。
※親の年収が250~900万円としてシミュレーションした場合。


子供の年齢によってどれくらい税金の負担が増えてしまうかについて以下にシミュレーションしてまとめました。

扶養控除の対象外になった場合はどれくらい負担が増す?

 
16歳以上の子供が扶養から外れた場合
 

親族の年収 親族が支払う税金
年収250~400万円のとき 親族が支払う税金は約52,000円高くなります。
※所得税は19,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収500~600万円のとき 親族が支払う税金は約71,000円高くなります。
※所得税は38,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収700~900万円のとき 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。
※所得税は76,000円、住民税は33,000円

※所得税と住民税はこちらで計算

※扶養控除の対象となる家族1人あたり
※上記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。





19歳以上22歳以下の子供が扶養から外れた場合
 

親族の年収 親族が支払う税金
年収250~430万円のとき 親族が支払う税金は約77,000円高くなります。
※所得税は31,500円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収540~640万円のとき 親族が支払う税金は約110,000円高くなります。
※所得税は63,000円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算
年収740~940万円のとき 親族が支払う税金は約170,000円高くなります。
※所得税は126,000円、住民税は45,000円

※所得税と住民税はこちらで計算

※扶養控除の対象となる家族1人あたり
※上記の表は親族(40歳以下・社会保険加入のサラリーマン)が扶養控除を利用できなくなった場合のシミュレーション。

収入が130万円以上で社会保険の扶養から外れる?

あなたの子供の収入が1年間で130万円以上になると社会保険の扶養から外れてしまいます
※UberEatsや給料等の収入の合計が130万円以上。
※社会保険の扶養に入っている場合に限ります。



社会保険の扶養から外れると、本人自身が国民健康保険に加入して保険料を支払うことになります。


保険料は安い金額ではないので、子供が支払うことになる場合は覚悟しましょう。以下で保険料のシミュレーションをしています。

自分で支払う保険料はどれくらい?

たとえばウーバーイーツの収入(雑所得)が1年間で130万円でそれ以外に収入がない場合、国民健康保険料は年間で約14万円になります。

現在、社会保険の扶養になっており、国民健康保険の保険料を支払いたくない場合は1年間の収入を130万円未満にしておくことをオススメします。

※経費は0円としています。
※国民健康保険については国民健康保険とは?を参照。
※保険料はこちらのページでシミュレーションを行いました。
※東京都世田谷区、年齢39歳以下、加入者1人としてシミュレーションしています。

ウーバーイーツでお金を稼いでいる場合は確定申告が必要?

子供がウーバーイーツで収入があったときは基本的には子供自身で確定申告をする必要があります。


ただし、子供がウーバーイーツのほかにアルバイトなどをして給料をもらっている場合はUberEatsからの収入が1年間で20万円以内なら確定申告をする必要がありません。


したがって、自分で税金の申告をするのが面倒なひとはUberEatsからの収入を1年間で20万円以内に調整しておくことをオススメします。


以下に子供が➊アルバイトの場合、➋個人事業主の場合、➌無職の場合、➍学生の場合についてもまとめています。

➊アルバイトの場合
給料のほかにUberEatsからの収入が加われば税金が増えることになりますが、アルバイトなどの勤務先から給料をもらっている方の場合、雑所得(UberEatsからの収入)が1年間(1月~12月まで)で20万円以内ならば確定申告をしなくていい決まりになっています。
※経費は0円としています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。
➋個人事業主の場合
個人事業主の場合は雑所得(UberEatsからの収入)が発生すれば申告をする必要があります。
※雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。
※ウーバーの活動を事業としている場合はウーバーからの収入は事業所得となります。
➌無職の場合
子供が無職の場合は雑所得(UberEatsからの収入)が1年間で48万円以内なら所得税が0円となります。48万円を超えた場合には子供自身で確定申告をしなくてはいけません。
※ただし、無職の方は所得が0円でも確定申告をすることをオススメします。本人の所得が0円であることを役所で確認できれば保険料などが減額されるので、確定申告をして自分の所得を申告しておきましょう。
➍学生の場合は?
アルバイトをしていない学生は?
子供が学生の場合は雑所得(UberEatsからの収入)が1年間(1月~12月まで)で48万円以下なら所得税が0円となります。48万円を超えた場合には子供自身で確定申告をしなくてはいけません。


アルバイトをしている学生は?
子供がアルバイトをしている学生の場合、以下のいずれかにあてはまっているなら確定申告をする必要はありません。

  • 雑所得(ウーバーからの収入)が1年間(1月~12月まで)で20万円以内
  • 給与所得と雑所得(ウーバーからの収入)の合計が1年間(1月~12月まで)で48万円以下

※経費は0円としています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。

ウーバーイーツからの収入がある場合の確定申告のやり方は?

確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~に申告をしましょう。今はネットでかんたんに確定申告書が作成できます。作成した申告書を税務署に郵送することで確定申告が完了します。

申告書が作成できるか不安な方は、まずはテキトーに金額を入力して確定申告書をためしに作成してみてもいいかもしれません。税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。


確定申告のながれ
STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払う)

ここまでのまとめ

ここまで説明したように、子供がウーバーイーツでたくさんお金を稼いだ場合、扶養から外れて親の税金が高くなってしまいます。

ですが、ウーバーイーツで稼いでいる金額が少ない場合は扶養から外れません。

子供がウーバーイーツでお金を稼ごうとしている方は以下のまとめをチェックしておきましょう。

ここまでのまとめ

  • 親に扶養されている子供がウーバーイーツで稼いだお金が48万円以内なら扶養から外れない。
    ※くわしくは上記を参照。

  • 親に扶養されている子供がアルバイトをしており、ウーバーイーツでもお金を稼いでいる場合、所得の合計が48万円を超えてしまうと扶養から外れる。
    ※くわしくは上記を参照。

  • 扶養から外れると親の税金は約5万円~17万円高くなる場合が多い。
    ※くわしくは上記を参照。

  • 1年間の収入が130万円以上になると社会保険の扶養からも外れる
    ※くわしくは上記を参照。

  • 基本的に確定申告が必要だが、子供がアルバイトをしている場合はウーバーイーツで稼いだ金額が20万円以内なら確定申告をする必要がない。
    ※くわしくは上記を参照。

上記のように、ウーバーイーツでお金を稼いでいる子供がいる場合は扶養に気をつけましょう。

ただし、子供が稼ぐ金額が300万円や500万円など高額になるなら扶養なんて気にせずにガンガン稼いでもらいましょう。

扶養から外れてもせいぜい20万円~30万円の負担増なので、何百万円もお金を稼げるなら扶養は気にしないで稼いでください。