妻がいるとき年金収入211万まで住民税が0円になる?

2022.11.18 更新
妻または夫を扶養していると住民税が0円になる範囲が広がります。住民税非課税世帯など気にしている家庭はチェックしておきましょう。この記事では、年金受給者が妻または夫を扶養している場合の住民税について説明していきます。
この記事の目次
この記事の要点

  • 年金211万以下で住民税0円になるには、配偶者の所得が少なければいけない。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 65歳未満の場合は211万でも住民税が0円にならない。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 住んでいる地域によって住民税が非課税になるルールが変わるので注意。
    ※くわしくは下記で説明しています。

では最初に、年金収入211万で住民税が0円になる場合について下記で説明していきます。配偶者がいることが条件です。くわしくは下記で説明していきます。


妻がいると年金収入211万まで住民税が0円になる?
年金収入211万で住民税が0円になるには配偶者の所得が少なくないとダメ

妻を扶養している方は住民税が0円になるボーダーラインが広がります。
※年金収入が155万(市区町村によっては148万など)を超えると住民税がかかりますが、以下のように範囲が広がります。

わかりやすく説明すると、あなたが65歳以上で配偶者がおり、あなたの去年1年間(1月~12月まで)の年金収入が211万以下なら、今年の住民税が0円になります。
※夫を扶養している場合も同様です。
※いわゆる年金211万の壁といわれるものです。


ただし、妻の収入が少なければいけないという条件があります。

妻の収入が少ないのが条件?

夫の年金収入211万以下で住民税を0円にしたければ、妻の収入に気をつけなければいけません。
※夫婦で共働きしている場合は気をつけましょう。

具体的には、去年1年間の妻の合計所得が48万以下であることが条件です。
※つまり、妻が同一生計配偶者でなければいけません。
※住民税が0円になる条件に同一生計配偶者が含まれるため。くわしくは次の項目のシミュレーションで計算して説明していきます。

妻の合計所得が48万以下とは?


たとえば65歳以上の妻の収入が年金収入のみであり、1年間(1月~12月まで)の年金収入が158万円のとき、年金についての所得(雑所得)は以下のように48万円になります。

158万円年金収入110万円公的年金等控除 = 48万円雑所得
※妻が65歳未満(12月末時点)の場合は年金収入108万円。
※ここで説明する「年金」とは公的年金等のこと。
公的年金等とは国民年金や厚生年金などのこと。
※年金の所得についてはこちらで計算できます。
※参照:国税庁公的年金等の課税関係

雑所得のほかに収入がないとすると、合計所得金額は48万円となります。したがって、この場合の妻は同一生計配偶者となります。
※配偶者が65歳未満の場合は年金収入108万円で合計所得が48万円になります(公的年金等控除の金額が65歳以上より低いため)。

住民税が0円になる場合をシミュレーション

では、妻を扶養している年金受給者で住民税をシミュレーションしていきましょう。

年金収入211万円で住民税が非課税になる場合 として計算していきます。

住民税が0円になる計算例

以下の場合でシミュレーション
・夫の年金収入211万
・妻の年金収入120万
・年齢65歳以上

住民税が0円になる条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 35万円 + 31万円以下であること。
※参照:東京都主税局個人住民税


配偶者を扶養してるといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 35万円 + 31万円 = 101万円なので、合計所得101万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳以上で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が211万円のとき、雑所得は101万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は101万円になるので、今年の住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。
扶養親族とは、合計所得48万円以下の親族。


65歳未満の場合は金額が違う?
65才未満だと
公的年金等控除が低いため。

年金収入211万なら住民税が0円になると説明しましたが、65歳未満は金額が下がります。

具体的には年収171.3万以下じゃないと住民税が0円になりません。

なぜかというと、公的年金等控除の金額が65歳以上のときよりも低く設定されているからです。

金額のシミュレーションは下記のとおりです。

住民税が0円になる計算例

以下の場合でシミュレーション
・夫の年金収入211万
・妻の年金収入120万
・年齢65歳未満

住民税が0円になる条件条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 35万円 + 31万円以下であること。
※参照:東京都主税局個人住民税


65歳未満だといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 35万円 + 31万円 = 101万円なので、合計所得101万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳未満で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が171.3万円のとき、雑所得は101万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は101万円になるので、今年の住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。


市区町村によって非課税になる条件が違う?


ややこしいのですが、住民税が0円(非課税)になる条件は市区町村によって変わります。
※この記事では下記の市区町村の場合で計算しています。
・東京都
・群馬県館林市
・静岡県静岡市
・北海道旭川市


下記で金額をシミュレーションしていきます。それぞれの町でどれくらい条件が変わるのかチェックしておきましょう。
※そして、住民税が非課税になる金額をお住まいの地域HPでしっかり確認しておきましょう。

東京都23区の場合(住民税が0円になる条件)
条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 35万円 + 31万円以下であること。
※参照:東京都主税局個人住民税


配偶者を扶養してるといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 35万円 + 31万円 = 101万円なので、合計所得101万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳以上で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が211万円のとき、雑所得は101万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は101万円になるので、今年の住民税が0円になります。
※65歳未満の場合は171.3万円以下なら住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。




群馬県館林市の場合(住民税が0円になる条件)
条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 28万円 + 26.8万円以下であること。
※参照:館林市HP個人住民税(市・県民税)


配偶者を扶養してるといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 28万円 + 26.8万円 = 82.8万円なので、合計所得82.8万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳以上で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が192.8万円のとき、雑所得は82.8万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は82.8万円になるので、今年の住民税が0円になります。
※65歳未満の場合は147万円以下なら住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。




静岡県静岡市の場合(住民税が0円になる条件)
条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 31.5万円 + 28.9万円以下であること。
※参照:静岡市HP個人住民税


配偶者を扶養してるといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 31.5万円 + 28.9万円 = 91.9万円なので、合計所得91.9万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳以上で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が201.9万円のとき、雑所得は91.9万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は91.9万円になるので、今年の住民税が0円になります。
※65歳未満の場合は159.2万円以下なら住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。




北海道旭川市の場合(住民税が0円になる条件)
条件

住民税が0円になるには、前年1月~12月までの合計所得金額が(本人+同一生計配偶者扶養親族数)× 32万円 + 29万円以下であること。
※参照:旭川市HP個人住民税


配偶者を扶養してるといくらまで住民税0円?
配偶者を扶養しているなら(本人1 + 同一生計配偶者1人 + 扶養親族数0)× 32万円 + 29万円 = 93万円なので、合計所得93万円以下だと住民税が0円になります。
たとえばあなたが65歳以上で去年1年間(1月~12月末まで)の年金収入が203万円のとき、雑所得は93万円になります。それ以外に所得が無ければ、あなたの合計所得は93万円になるので、今年の住民税が0円になります。
※65歳未満の場合は160.6万円以下なら住民税が0円になります。
こちらのシミュレーションで年金の所得計算ができます。
同一生計配偶者とは、合計所得48万円以下の配偶者。

以上のように、住んでいる地域によって住民税が0円になる条件が違うことを覚えておきましょう。
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