年金をもらいながら働いて給料も貰っている人は確定申告は必要?

2020.10.29 更新
「年金をもらえる歳になってからも働いていたい」という人は年金所得者の確定申告について知っておくと役に立つと思います。この記事では年金と給料をもらっているひとの確定申告について説明していきます。
この記事の目次
年金と給料両方もらっている人は確定申告するの?

収入が年金のみ、または給料のみである場合、源泉徴収年末調整によって税金を納めることになるので確定申告の必要はありません。

しかし、年金をもらいながら働いて給料ももらっている人は確定申告が必要になる場合があります。

年金をもらっている人は確定申告が必要になるケースをチェックしておきましょう。

確定申告が必要な場合は?

年金と給料を両方もらっている場合、年金以外の所得が1年間で20万円を超えるときに確定申告が必要になります。

以下に計算例とともに確定申告が必要になるケースについてわかりやすく説明します。

確定申告が必要になるケースは年金以外の所得が20万円を超えるとき?

たとえば、あなたが65歳以上で年金をもらっており、さらに、勤務先から支払われる年間の給与収入が90万円のとき、年金以外の所得は、

90万円給与収入55万円給与所得控除 = 35万円給与所得(年金以外の所得)
給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

給料と年金の両方をもらっており、さらに年金以外の所得が20万円を超えているので、上記の場合は確定申告が必要になります。ですが、年金収入が110万円以内なら確定申告をする必要はありません。理由は以下のとおりです。

年金と給料をもらっていても、年金収入が110万円以内なら確定申告は必要ありません

たとえば、あなたが65歳以上で年金をもらっており、さらに、勤務先から給料も受けとっている場合。


あなたの年金収入が年間110万円以内なら年金についての所得は0円になります。この場合、あなたの所得は「給与所得のみ」となるので、あなたが支払う税金は「勤務先から支払われる給料(給与所得)についての税金のみ」となります。したがって、給料についての税金は、勤務先で行う源泉徴収年末調整によって納めることになるので確定申告の必要はありません。

110万円年金収入110万円公的年金控除 = 0円年金についての所得(雑所得)
公的年金控除については公的年金控除とは?を参照。
確定申告をしなくていい場合は?

年金と給料を両方もらっている場合、年金以外の所得が1年間で20万円以下のときには確定申告をする必要はありません。

以下に計算例とともに確定申告をしなくていいケースについてわかりやすく説明します。

確定申告をしなくていいケースは年金以外の所得が20万円以下のとき?

たとえば、あなたが65歳以上で年金をもらっており、さらに、勤務先から支払われる年間の給与収入が70万円のとき、年金以外の所得は、

70万円給与収入55万円給与所得控除 = 15万円給与所得(年金以外の所得)
給与所得控除については給与所得控除とは?を参照。
こちらのシミュレーションで給与所得の計算ができます。

となります。

上記の場合、年金以外の所得が20万円以下なので、給料と年金を両方もらっていたとしても確定申告をする必要はありません。

確定申告はどうやるの?

今はネットで確定申告書を簡単に作れるので、手順にしたがって進めていけば簡単に確定申告書を作成できます。

年金と給料を両方もらっている場合の確定申告は以下のページで説明しています。

確定申告が必要な人や必要なものは?
給料をもらいながら年金も受けとる場合は支給額が減る?

年金がもらえる年齢になってからも会社で働きながら厚生年金保険に加入している場合、老後にもらえる厚生年金が一部停止または全額支給停止になるときがあります。

これを在職老齢年金といいます。在職老齢年金については以下でくわしく説明しています。

年金をもらいながら働くと年金が減る?

今回のコラムはここまでです。給料と年金を両方もらっている場合の確定申告についてわかっていただけましたか?