年収103万・130万・150万・170万のとき税金と保険料はいくら?

2024.03.30 更新
年収103万円、130万円、150万円という金額は税金や保険料が変わってくるポイントとなります。この記事ではそれぞれの年収における所得税・住民税・社会保険料についてまとめたものを掲載しています(年収別にアルバイトなどの税金や保険料をシミュレーションしています)。
この記事のポイント(要点まとめ)


▶いくらから税金がかかるの?
年収103万以下なら所得税は0円になる。ただし、住民税はかかる。
※未成年の場合は合計所得135万(約204万)まで住民税が0円になります。くわしくは下記で説明しています。


▶おすすめの年収は?
親に扶養されている場合は103万以下がオススメ。たくさんバイトする方は130万を少し超えるような中途半端な年収だと手取りが減ってしまう。たくさん稼ぐつもりなら1年間の金額に注意。
※くわしくは下記で説明しています。


この記事の目次

年収103万円だと税金と保険料はいくら?

1年間(1月~12月まで)の収入が103万円のとき、所得税・住民税・社会保険料は以下のようになります。
※収入が給料だけである場合。

扶養されている場合と扶養されていない場合でシミュレーションしています。

アルバイトをしている学生やパート主婦などの方は税金や手取りがどのくらいになるかザッと知っておきましょう。

■年収103万円のときの税金と保険料の金額は?

所得税はいくら?


所得税は0円です。

所得税については所得税とは?を参照。

住民税はいくら?


住民税は年間約9,000円になります(国民年金保険料を払っている場合は社会保険料控除で5,000円になります。また、未成年の場合は0円になります)。

※住民税は合計所得が45万円(給料のみで100万)を超えるとかかります(市区町村によっては97万や96万5千円の場合があります)。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
※未成年の場合は合計所得135万円以下まで住民税が0円になります。

保険料はいくら?例①社会保険の扶養に入っている配偶者の場合(たとえば会社員の夫の妻)


この場合、支払う保険料は0円です。

【内訳】
健康保険料 = 0円
国民年金 = 0円
雇用保険に加入している方は給料から数千円ほど天引きされます。

保険料はいくら?例②社会保険の扶養に入っている親族の場合(たとえば会社員の子ども)


この場合、支払う保険料は国民年金保険料のみであり、金額は年間約20万円です(年金を免除した場合は0円。また、20歳未満の場合は0円になります)。

【内訳】
健康保険料 = 0円
国民年金 = 約20万円(年金を免除した場合は0円)
雇用保険に加入している方は給料から数千円ほど天引きされます。

保険料はいくら?例③国民年金と国民健康保険料を払っている場合(たとえば扶養されていない独身の方)


この場合、支払う保険料は合わせて年間約約26万円です(年金免除国保の減額をした場合は年間約3.5万円)。

【内訳】
雇用保険に加入している方は給料から数千円ほど天引き。
国民年金 = 約20万円(免除で0円。未成年の場合は0円)
国民健康保険料 = 約6.5万円(国保の減額をした場合は年間約3.4万円)
※国保はこちらのシミュレーションで計算しています。

こんなページもみられています
フリーターや会社員で国民健康保険のとき税金や手取りはいくら?

手取りはいくら?


社会保険の扶養に入っている配偶者の場合
手取りは年間約102万円になります。
※雇用保険に加入している方は約101万になります。
※税金等はこちらのシミュレーションで計算しています



社会保険の扶養に入っている親族(子供など)の場合
手取りは年間約82万円になります。
年金を免除した場合は約102万円になります。
※雇用保険に加入している方は約101万になります。
※18歳未満の場合は103万円になります。

※税金等はこちらのシミュレーションで計算しています


国民年金と国民健康保険料を払っている場合
手取りは年間約75万円になります。
※40歳未満、独身、国保の減額は無しとした場合。
年金免除をした場合、年金保険料20万円が0円になるので、手取りは年間約95万円になります。

※税金等は下記のページで計算しています
手取りと税金をパッと計算!かんたんシミュレーション


年収130万円だと税金と保険料はいくら?

1年間(1月~12月まで)の収入が130万円のとき、所得税・住民税・社会保険料は以下のようになります。
※収入が給料だけである場合。

130万円前後の収入を得ているアルバイトやパートの方はチェックしておきましょう。

勤務先の社会保険に加入したケースと国民健康保険と国民年金に加入したケースでシミュレーションしています。

年収130万円のときの国民健康保険料などがどのくらいになるかチェックしておきましょう。

年収130万円で勤務先の社会保険に加入した場合

※40歳未満、独身としてシミュレーションしています。

所得税はいくら?
所得税は年間約4,000円です。
所得税については所得税とは?を参照。
学生がアルバイトした場合については学生で収入100~150万円のとき税金や親の負担は?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約18,000円(未成年の場合は0円)になります。
住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
厚生年金保険料はいくら?
厚生年金保険料は年間120,780円です。
厚生年金については厚生年金とは?を参照。
健康保険料はいくら?
健康保険料は年間約66,000円です。
健康保険については健康保険とは?を参照。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間7,800円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約108万円です。
税金等はこちらのシミュレーションで計算。
※40歳未満、独身としてシミュレーションしています。

では次に、年収130万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合を下記で見ていきましょう。



年収130万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合

※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。

所得税はいくら?
所得税は年間0円です。
所得税については所得税とは?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約7,000円(未成年の場合は0円)になります。
住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
国民年金はいくら?
国民年金保険料は年間約200,000円です(ひと月あたり16,520円)。
※国民年金については国民年金とは?を参照。
※世帯主などの所得が少なければ免除申請で免除される場合があります。
国民健康保険料はいくら?
国民健康保険料は年間約91,000円です。
※40歳未満、独身、世田谷区としてシミュレーションしています。
※国民健康保険については国民健康保険とは?を参照。
※保険料については国民健康保険料シミュレーションで計算しています。
※世帯主などの所得が少なければ減額される場合があります。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間約8,000円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約100万円です。
※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。
※手取りや税金はこちらのシミュレーションで計算。

こんなページもみられています
国保に加入しているフリーターや会社員の税金や手取りは?

以上のように、それぞれ比較すると「社会保険に加入した場合」のほうが手取り金額が多くなります。
※あくまで大まかなシミュレーションですが、パートやアルバイトで働く際の参考にしてみてください。

年収150万円だと税金と保険料はいくら?

1年間(1月~12月まで)の収入が150万円のとき、所得税・住民税・社会保険料は以下のようになります。
※収入が給料だけである場合。

150万円前後の収入を得ているアルバイトやパートの方はチェックしておきましょう。

勤務先の社会保険に加入したケースと国民健康保険と国民年金に加入したケースでシミュレーションしています。

年収150万円のときの国民健康保険料などがいくらになるかチェックしておきましょう。

年収150万円で勤務先の社会保険に加入した場合
所得税はいくら?
所得税は年間約12,000円です。
所得税については所得税とは?を参照。
学生がアルバイトした場合については学生で収入100~150万円のとき税金や親の負担は?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約35,000円(未成年の場合は0円)になります。

住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円(給料のみで約204万円)以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
厚生年金保険料はいくら?
厚生年金保険料は年間138,348円です。
厚生年金については厚生年金とは?を参照。
健康保険料はいくら?
健康保険料は年間約76,000円です。
健康保険については健康保険とは?を参照。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間約9,000円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約123万円です。
※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。
税金等はこちらのシミュレーションで計算。

では次に、年収150万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合を下記で見ていきましょう。



年収150万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合

※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。

所得税はいくら?
所得税は年間約8,000円です。
所得税については所得税とは?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約25,000円(未成年の場合は0円)になります。
住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円(給料のみで約204万円)以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
国民年金はいくら?
国民年金保険料は年間約200,000円です(ひと月あたり16,520円)。
※国民年金については国民年金とは?を参照。
※世帯主などの所得が少なければ免除申請で免除される場合があります。
国民健康保険料はいくら?
国民健康保険料は年間約110,000円です。
※40歳未満、独身、世田谷区としてシミュレーションしています。
※国民健康保険については国民健康保険とは?を参照。
※保険料については国民健康保険料シミュレーションで計算しています。
※世帯主などの所得が少なければ減額される場合があります。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間約9,000円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約115万円です。
※40歳未満、独身、収入は給料のみとして計算。
※手取りや税金はこちらのシミュレーションで計算。

年収200万円のときの国民健康保険料などについては下記の記事で説明しています。
国保に加入しているフリーターや会社員の税金や手取りは?

以上のように、それぞれ比較すると「社会保険に加入した場合」のほうが手取り金額が多くなります。
※あくまで大まかなシミュレーションですが、パートやアルバイトで働く際の参考にしてみてください。

年収170万円だと税金と保険料はいくら?

1年間(1月~12月まで)の収入が170万円のとき、所得税・住民税・社会保険料は以下のようになります。
※収入が給料だけである場合。

170万円前後の収入を得ているアルバイトやパートの方はチェックしておきましょう。

勤務先の社会保険に加入したケースと国民健康保険と国民年金に加入したケースでシミュレーションしています。

年収170万円のときの国民健康保険料などがいくらになるかチェックしておきましょう。

年収170万円で勤務先の社会保険に加入した場合
所得税はいくら?
所得税は年間約20,000円です。
所得税については所得税とは?を参照。
学生がアルバイトした場合については学生で収入100~150万円のとき税金や親の負担は?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約49,000円(未成年の場合は0円)になります。

住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円(給料のみで約204万円)以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
厚生年金保険料はいくら?
厚生年金保険料は年間155,916円です。
厚生年金については厚生年金とは?を参照。
健康保険料はいくら?
健康保険料は年間約85,000円です。
健康保険については健康保険とは?を参照。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間約10,000円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約138万円です。
※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。
税金等はこちらのシミュレーションで計算。

では次に、年収170万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合を下記で見ていきましょう。



年収170万円で国民健康保険と国民年金に加入した場合

※40歳未満、独身、収入は給料のみとしてシミュレーションしています。

所得税はいくら?
所得税は年間約15,000円です。
所得税については所得税とは?を参照。
住民税はいくら?
住民税は年間約41,000円(未成年の場合は0円)になります。
住民税については住民税とは?を参照。
※未成年の場合は合計所得135万円(給料のみで約204万円)以下まで住民税が0円になります。くわしくは住民税がかからない?0円になるときを参照。
国民年金はいくら?
国民年金保険料は年間約200,000円です(ひと月あたり16,520円)。
※国民年金については国民年金とは?を参照。
※世帯主などの所得が少なければ免除申請で免除される場合があります。
国民健康保険料はいくら?
国民健康保険料は年間約126,000円です。
※40歳未満、独身、世田谷区としてシミュレーションしています。
※国民健康保険については国民健康保険とは?を参照。
※保険料については国民健康保険料シミュレーションで計算しています。
※世帯主などの所得が少なければ減額される場合があります。
雇用保険料はいくら?
雇用保険料は年間約10,000円です。
雇用保険については雇用保険とは?を参照。
手取りはいくら?
手取りは年間約131万円です。
※40歳未満、独身、収入は給料のみとして計算。
※手取りや税金はこちらのシミュレーションで計算。

年収200万円のときの国民健康保険料などについては下記の記事で説明しています。
国保に加入しているフリーターや会社員の税金や手取りは?

以上のように、それぞれ比較すると「社会保険に加入した場合」のほうが手取り金額が多くなります。
※あくまで大まかなシミュレーションですが、パートやアルバイトで働く際の参考にしてみてください。


年収200万円, 300万円, 400万円, 500万円, 600万円だと税金と保険料はいくら?

1年間の所得税・住民税・社会保険料は年収によって大きく変わります。以下のページで1年間の税金や保険料をまとめています。


サラリーマンやアルバイトなどの方はぜひ参考にしてみてください。


年収200万円を超えたあたりから税金や保険料が収入の20%を占めるようになります。

自分でたくさんお金を稼いでいる場合は税金や手取りがどれくらいになるか大まかに把握しておくことをオススメします。

年収200万~1,000万の手取りと税金と社会保険料

税金保険料シミュレーションで計算。手取りや税金や保険料が気になるという方は計算してみましょう。

年収別の手取り、税金、社会保険料
年収別の手取り、税金、社会保険料
※収入は給与収入のみ、40歳未満、所得控除基礎控除社会保険料控除のみである場合。

※上記表は税金保険料シミュレーションで計算。
※さらに高額を知りたい方はこちら↓
あなたの手取り・税金・社会保険料はいくら?【年収別】早見表一覧



学生やパートのおすすめの年収は?

学生がアルバイトしたときの税金や保険料はいくらになるのか、また、扶養や親の税金がどうなるのか等のことは学校で教えてくれないので下記の記事をチェックしておくといいかもしれません。


パートをする主婦の場合、たくさん働いてお金を稼げば手に入るお金は増えますが、130万を少し超えるくらいだと逆に損してしまうこともあるので注意しなければいけません。
※勤務先の社会保険料を支払うことになり、手取りが減ってしまうため。

親に扶養されている方や配偶者に扶養されている方は下記の記事でチェックしておくことをオススメします。

年収が130万円未満の場合は、1年間の収入によって親族の扶養に入れたり保険料が免除できたりするので、アルバイトなどでお金を稼ぐ場合は1年間に稼ぐ金額をしっかり把握しておきましょう。

あなたが親に扶養されている学生などの場合は、年収103万円に気をつけましょう。103万円を超えると扶養から外れてしまうので、親の税金が高くなってしまいます。
※くわしくはフリーターや16才以上の学生が扶養から外れるといくらかかる?で説明しています。