所得税・住民税関連
更新日:2021年8月5日
ここでは寡婦控除が適用される条件やどれくらい税金が安くなるかなどについて説明していきます。
寡婦控除とは?の目次



寡婦控除とは
本人が寡婦かふである場合に適用される所得控除です。
※2020年分の税金からひとり親の場合はひとり親控除に改正されました。
寡婦控除の申請のやり方は?
年末調整などで寡婦控除を適用する場合には申請をしなくてはいけません。以下のページで説明しています。

申請のやり方は?

年末調整での申請については、寡婦控除の申請(年末調整)を参照。
確定申告での申請については、ネットで確定申告のやり方を簡単まとめ!を参照。
寡婦となる範囲
寡婦とは、それぞれ次の表1に示す要件①②どちらかに当てはまる方をいいます。ひとり親の場合はひとり親控除が適用されます。
※2020年分の税金から寡婦となる範囲が変更されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。

表1 寡婦となる要件

合計所得金額については合計所得金額とは?を参照。
扶養親族については扶養親族とは?を参照。

たとえば夫と離婚した妻の場合は?
夫と離婚した妻の場合は「扶養親族がいる」かつ「1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が500万円以下である」ときに寡婦控除を利用することができます。
※夫とは民法上の婚姻関係にある者をいいます。
※事実上婚姻関係と同様の事情にある人がいる場合は寡婦控除の対象となりません。
たとえば夫と死別した妻の場合は?
夫と死別した妻の場合は「1年間(1月~12月まで)の合計所得金額が500万円以下である」ときに寡婦控除を利用することができます。扶養親族がいなくても寡婦になります。
※夫とは民法上の婚姻関係にある者をいいます。
※事実上婚姻関係と同様の事情にある人がいる場合は寡婦控除の対象となりません。
ひとり親の場合は「ひとり親控除」に改正された?
今まで寡婦控除にはひとり親も含まれていましたが、2020年の税制からひとり親控除として別に新設されました。くわしくはこちらのお知らせを参照。



控除の金額
控除額は、次の表2に示すとおりです。

表2 寡婦控除額
【例】寡婦控除を適用した場合どれくらい安くなる?
年収にもよりますが、寡婦控除かふこうじょを利用すると税金の負担は約4~8万円ほど軽くなる方が多いと思います。

どれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下・社会保険加入という条件の方が寡婦控除を利用したとき。

寡婦控除を利用するひとの年収 減額される税金
年収250~400万円のとき 所得税は13,500円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。
年収500~600万円のとき 所得税は27,000円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。
年収700~900万円のとき 所得税は54,000円安くなります。
住民税は26,000円(固定)安くなります。

ひとり親についてはひとり親控除が2020年から新設されました。


【例】所得税の計算(寡婦控除を適用)
たとえば、1年間(1月~12月まで)の給与所得が260万円で、所得控除が115万円(48万円基礎控除 + 40万円社会保険料控除 + 27万円寡婦控除)のとき、

課税所得は、

260万円給与所得 - (48万円基礎控除 + 40万円社会保険料控除 + 27万円寡婦控除) = 145万円課税所得
給与所得については、給与所得とは?を参照。
課税所得については、課税所得とは?を参照。
所得控除については、所得控除とはを参照。

となります。

したがって、所得税は

145万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得195万円以下は税率が5%なので、所得税は、

145万円課税所得 × 5% = 72,500円
所得税の税率については、こちらを参照。
所得税については、所得税とはを参照。

ちなみに上記の条件のとき、住民税約14万円かかります。

となります。

しかし、寡婦控除を申請しなければ、そのぶん課税所得が27万円増えるので、

(145万円 + 27万円課税所得) × 5% = 86,000円

ちなみに上記の条件のとき、住民税約17万円かかります。

となってしまいます。

所得については、所得とはを参照。
所得控除については、所得控除とはを参照。