更新日:2020年4月20日
【例】配偶者控除を適用した場合どれくらい安くなる?
年収にもよりますが、配偶者控除を利用すると
税金の負担は約5~7万円ほど軽くなる場合が多いでしょう。
以下に年収別の例を示します。妻または夫がいる方はチェックしておきましょう。
配偶者控除でどれくらい安くなる?
たとえば、40歳以下夫婦子無し社会保険加入の方が配偶者控除を利用したとき。
配偶者控除を利用する方の年収 |
減額される税金 |
年収250~400万円のとき |
●所得税は19,000円安くなります。
●住民税は33,000円(固定)安くなります。
※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収500~600万円のとき |
●所得税は38,000円安くなります。
●住民税は33,000円(固定)安くなります。
※所得税と住民税はこちらで計算 |
年収700~900万円のとき |
●所得税は76,000円安くなります。
●住民税は33,000円(固定)安くなります。
※所得税と住民税はこちらで計算 |
所得税と住民税は以下のページで計算
【例】配偶者控除を利用したときの計算過程をシミュレーション
この条件のとき所得税はいくらになる?
たとえば、
給与所得が360万円で、
所得控除が156万円(
38万円 +
48万円 +
70万円)の場合。
上記の条件のとき、所得が給与所得のみなので、給与所得360万円が
総所得金額となります。
次に課税所得を計算する(配偶者控除込み)
総所得金額は計算できたので(360万円)、次に課税所得を算出します。課税所得は、
360万円 -
156万円 =
204万円
課税所得については、課税所得を参照。
となります。
次に所得税を計算する
課税所得がわかったので所得税を計算します。所得税は
204万円 × 税率 = 所得税
となります。課税所得330万円以下は税率が10%(控除額97,500円)なので、所得税は、
204万円 × 10% – 97,500円 =
106,500円
所得税率については、所得税率とは?を参照。
所得税の計算については、こちらを参照。
となります。
もし配偶者控除を利用しなければ?
配偶者控除38万円を利用しない場合、そのぶん課税所得が増えるので、
(204万円 + 38万円) × 10% – 97,500円 = 144,500円
となり、控除を申請したときと比べて税金の負担が重くなってしまいます。
※ちなみに配偶者控除を適用しない場合、住民税は33,000円増えることになります。