無職でも仮想通貨で儲かったら税金がかかる?確定申告は必要なの?

2021.06.15 更新
ビットコインで利益があったけど税金かかるの?と疑問に思う方は結構いると思います。今回の記事は無職の方が仮想通貨で利益を得た場合について説明していきます。
この記事の目次
無職でも仮想通貨で儲かったら税金がかかる?

ビットコインなどの仮想通貨で利益がでれば、たとえ無職だとしても税金がかかります

無職の場合、仮想通貨の税金の計算はわりと単純です。くわしくは次で見ていきましょう。

仮想通貨の税金はどう計算するの?

仮想通貨で稼いだお金は雑所得となります。

たとえば、現在無職であり、仮想通貨による利益のほかに収入がない場合、雑所得は(仮想通貨で得た利益 – 必要経費)ということになります。
雑所得については雑所得とは?で説明しています。

仮想通貨に関する所得計算

仮想通貨で得た利益 - 必要経費 = 雑所得

※仮想通貨のほかに収入がない場合。
※雑所得については雑所得とは?で説明しています。
税金が50%かかることは滅多にない
「仮想通貨で稼いだお金は税金が50%かかって半分利益がなくなる」というのは正しくなく、ほとんどの方は仮想通貨で稼いだ利益が税金で半分持ってかれるようなことはありません。

ビットコインなどの利益が400万円~900万円ならせいぜい税率は20%程度です。また、利益のすべてに税率がかけられるわけではありません(たとえば、利益が500万円なら税金は約72万円)。ほとんどの方は利益の半分が税金で無くなるわけではないので安心してください。

※収入が仮想通貨のみで1億円以上稼げば利益の半分が税金で無くなることになりますが、それ以下なら利益が半分無くなるようなことはありません。くわしくは仮想通貨の税率は50%?計算のやりかたを説明を参照。

では、具体的な金額をあてはめて計算してみましょう。以下でシミュレーションしていきます。


収入が仮想通貨の利益のみの場合【具体的な金額をあてはめて計算】

現在無職のひとが仮想通貨で利益を得たとき、税金がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば、仮想通貨で得た利益が500万円でそれ以外に収入がない場合。


①まず雑所得の計算をする
上記の条件のとき、雑所得は、

500万円仮想通貨で得た利益0円必要経費 = 500万円雑所得
計算をわかりやすくするため、必要経費は0円としています。

となります。

雑所得以外に所得はないので、500万円が総所得金額となります。
総所得金額とは:各所得の合計。

②次に課税所得の計算
総所得金額がわかったので、次に課税所得を計算します。

所得控除を120万円とすると、課税所得は、

500万円総所得金額120万円所得控除 = 380万円課税所得
総所得金額とは:各所得の合計。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

③次に所得税の計算
以上から、所得税は

380万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得695万円以下は税率が20%(控除額427,500円)なので、所得税は、

380万円課税所得 × 20% – 427,500円 = 332,500円所得税
所得税の税率についてはこちらを参照。
所得税については所得税とはを参照。

となります。

住民税はいくらになる?
さらに、ここに住民税が加算されるので、

課税所得 × 10%住民税率 + 均等割 = 約39万円住民税
住民税については、住民税とは?を参照。

となり、所得税と合わせると約72万円が税金として利益から引かれることになります。
※厳密には住民税は前年の所得について計算されるので、その年に得た所得については翌年の住民税に反映されます。


仮想通貨の利益が20万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が20万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。
雑所得については雑所得とは?で説明しています。

1年間で20万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は0円です。
所得税0円、住民税が0円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で199,320円です。
国民年金に加入している場合。全額免除または納付猶予をした場合は保険料は0円になります。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約52,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。保険料が減額された場合には約16,000円になります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約-50,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

仮想通貨の利益が50万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が50万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で50万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は5,000円です。
所得税0円、住民税が5,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で199,320円です。
国民年金に加入している場合。全額免除または納付猶予をした場合は保険料は0円になります。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約59,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。保険料が減額された場合には2~5割減額されます。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約237,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

仮想通貨の利益が100万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が100万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で100万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約40,000円です。
所得税10,200円、住民税が約30,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で199,320円です。
国民年金に加入している場合。免除制度をした場合は保険料は軽減されます。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約110,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約650,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

仮想通貨の利益が200万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が200万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で200万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約176,000円です。
所得税約55,900円、住民税が約120,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で199,320円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約200,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約1,420,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

200万円以上の利益が出た場合の税金についてはこちらを参照。

扶養されている場合はどうなる?

ビットコインなどの仮想通貨でたくさん利益が出たときに考えなくてはいけないのが「扶養」のことです。

あなたが誰にも扶養されていない場合は問題ありません。

しかし、扶養されているひとがビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでしまうと「扶養から外れて親族の税金の負担が増してしまう」のです。


仮想通貨で稼いだ金額がそれほど多くなければ問題ないのですが、一定以上になってしまうと扶養から外れてしまいます。扶養から外れれば親族の税金は約5万円~17万円増えてしまいます。
※年収によってさらに増える場合もあります。


仮想通貨でお金を稼いでいる子供などがいる場合は以下のページをチェックしておきましょう。

確定申告の必要は?

仮想通貨で利益を得たときには確定申告をしなければなりません。確定申告をしないと脱税でペナルティを与えられる場合があるので気をつけてください。


ただし、下記で説明するようにあなたが無職でほかに収入がない場合、仮想通貨の利益が48万円以内なら所得税は0円になります。

ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでいる場合の確定申告のやりかたは以下のとおりです。

仮想通貨の利益がある場合の確定申告
確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~3月15日のあいだに申告をしましょう。

確定申告のながれ
STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払う)

48万円以下なら所得税は0円?
あなたが無職でほかに収入がない場合、仮想通貨の利益が48万円以内なら所得税はかかりません。したがって、確定申告をしても税金はかかりません。

ですが、確定申告をして「自分の所得は少ない」ことを申告することによって保険料が安くなったりするので、たとえ利益が少額だったとしても確定申告することをおすすめします。

※無職の場合の保険料については無職の場合の国民健康保険料はどれくらい?所得が少ないと安くなる?を参照。

今は確定申告の申告書はネットでかんたんにつくれるので、ビットコインなどの仮想通貨で稼いでいる方は上記のページをチェックしておきましょう。

申告書が作成できるか不安な方は、まずはテキトーに金額を入力して確定申告書をためしに作成してみてもいいかもしれません。税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。