無職でも仮想通貨で儲かったら税金がかかる?確定申告は必要なの?

2022.09.16 更新
無職の方がビットコイン取引やマイニングをして利益があったとき、税金や保険料がいくらかかるのか。この記事は無職の方が仮想通貨で利益を得た場合について説明しています。
この記事の目次
無職でも仮想通貨で儲かったら税金がかかる?

ビットコインなどの仮想通貨で利益がでれば、無職だとしても税金がかかります
※無職の場合、仮想通貨の税金の計算はわりと単純なので安心してください。

無職でいるあいだに仮想通貨取引やマイニングなどでお金を稼ごうと考えている方は、税金や手取りがいくらになるかザッと把握しておきましょう。

また、いくらから税金がかかるのか、確定申告などについてもしっかりチェックしておきましょう。

この記事の要点

  • 仮想通貨の利益(雑所得)があっても税金がかからない場合がある。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 仮想通貨の利益が100万円のとき手取りは約65万円になる。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • ほとんどのひとは税金が50%かかることはない。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 基本的に確定申告が必要。
    ※くわしくは下記で説明しています。

  • 収入がビットコインなどの仮想通貨だけなら税金の計算はわりと簡単。
    ※くわしくは下記で説明しています。

では最初に、ビットコインなどの仮想通貨でいくら稼ぐと税金がかかるのかについて下記で説明していきます。


仮想通貨の利益がいくらまでなら税金がかからない?
無職でビットコインの利益が45万円以下なら税金はかからない

仮想通貨でお金を稼げば税金がかかります。

ただし、1年間(1月~12月まで)に稼いだ金額がそれほど多くなければ税金は0円になります。

所得税と住民税についてそれぞれ下記で説明していきます。

所得税はいくらまでなら0円?

あなたが無職でほかに収入がない場合、1年間(1月~12月まで)の仮想通貨の利益が48万円以下なら所得税はかかりません。
※仮想通貨の利益は雑所得として計算しています。

したがって、確定申告をしても所得税は0円になります。

※つまり、所得が雑所得のみであり、48万円以下なら所得税は0円になります。一律に控除される「基礎控除48万円」のおかげで所得が48万円以下なら課税所得が0円になるので所得税がかかりません。
※くわしい理由はなぜ所得が48万円以下だと所得税は0円になる?で説明しています。

住民税はいくらまでなら0円?

住民税については1年間の所得が45万円を超えるとかかり始めます。

したがって、ビットコインなどの仮想通貨で稼いだお金が1年間で45万円以下なら税金は0円になります。

※収入が仮想通貨のみの場合。
※仮想通貨の利益は雑所得として計算しています。
※お住まいの市区町村によっては42万円や38万円などの場合があります。くわしくは住民税が0円になるときを参照。

収入が少なくても確定申告をしたほうがいい?

収入が少なくて、自分にかかる税金が0円だったとしても確定申告をすることをおすすめします。なぜかというと、確定申告をして「自分の所得が少ない」ことを申告することによって保険料が安くなったり、非課税証明書を発行できるためです。
申告をしていなければ非課税証明書を発行できなかったり、減額の対象にならない場合があるので注意しましょう。


したがって、利益が少額だったとしても確定申告をして自分の所得を申告することをオススメします。
※国民年金の免除については国民年金を免除すると0円になる?を参照。

では次に、無職の方が仮想通貨で稼いだときの税金や手取りについて下記で説明していきます。

仮想通貨の利益20万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が20万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。
雑所得については雑所得とは?で説明しています。

1年間で20万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は0円です。
所得税0円、住民税が0円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約199,000円です。
国民年金に加入している場合。全額免除または納付猶予をした場合は保険料は0円になります。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約55,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。保険料が減額された場合には約16,000円になります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約-54,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

では次に、仮想通貨の利益が50万円のときの手取りや税金について下記で見ていきましょう。


仮想通貨の利益50万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が50万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で50万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は5,000円です。
所得税0円、住民税が5,000円。
※年金や保険料を自分で支払っていない場合は所得税が1,000円課税されます。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約199,000円です。
国民年金に加入している場合。全額免除または納付猶予をした場合は保険料は0円になります。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約62,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。保険料が減額された場合には2~5割減額されます。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約234,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

では次に、仮想通貨の利益が100万円のときの手取りや税金について下記で見ていきましょう。


仮想通貨の利益100万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が100万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で100万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約40,000円です。
所得税10,500円、住民税が約31,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約199,000円です。
国民年金に加入している場合。免除制度をした場合は保険料は軽減されます。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約110,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約650,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

では次に、仮想通貨の利益が200万円のときの手取りや税金について下記で見ていきましょう。

仮想通貨の利益200万円のときの税額シミュレーション

現在無職のひとが仮想通貨による利益(雑所得)が200万円だった場合、税金がどれくらいになるか収入別にシミュレーションしました。以下に表でまとめています。

仮想通貨でお金を稼ぐつもりのひとはチェックしておきましょう。

1年間で200万円の収入を得たとき
 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約176,000円です。
所得税約56,000円、住民税が約120,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約199,000円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約200,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約1,420,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※シミュレーション結果はおおよその金額です。
※40歳未満・独身・無職とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※収入は雑所得のみとして計算しています。

利益が200万円以上~1,000万円ある場合は?

仮想通貨で利益がたくさんあれば税金や保険料もそれなりの金額になります。また、稼いだ際には確定申告を忘れないようにしましょう。200万円以上の利益については下記の記事で説明しています。
※ちなみに、利益が300万円のとき手取りは約220万円になります。

仮想通貨の税金はどれくらい?利益10~1,000万円でいくら?

では次に、ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いだときの税金の計算過程について下記で説明していきます。

仮想通貨の税金はどう計算するの?利益500万円のとき

仮想通貨で稼いだお金は雑所得となります。

現在無職であり、仮想通貨による利益のほかに収入がない場合、雑所得は(仮想通貨で得た利益 – 必要経費)ということになります。
雑所得については雑所得とは?で説明しています。

仮想通貨に関する所得計算

仮想通貨で得た利益 - 必要経費 = 雑所得

※仮想通貨のほかに収入がない場合。
※雑所得については雑所得とは?で説明しています。

では、利益が500万円のときの税金について金額をあてはめて計算してみましょう。以下でシミュレーションしていきます。


税金の計算過程(収入が仮想通貨の利益500万円のみである場合)

現在無職のひとが仮想通貨で利益を得たとき、税金がいくらになるかシミュレーションしてみましょう。条件は以下のとおりです。


この条件で所得税はいくらになる?
たとえば1年間に仮想通貨で得た利益が500万円でそれ以外に収入がない場合。


①まず雑所得の計算をする
上記の条件のとき、雑所得は、

500万円仮想通貨で得た利益0円必要経費 = 500万円雑所得
計算をわかりやすくするため、必要経費は0円としています。

となります。

雑所得以外に所得はないので、500万円が総所得金額となります。
総所得金額とは:各所得の合計。

②次に課税所得の計算
総所得金額がわかったので、次に課税所得を計算します。

所得控除を120万円とすると、課税所得は、

500万円総所得金額120万円所得控除 = 380万円課税所得
総所得金額とは:各所得の合計。
所得控除とは:税の負担を軽くするもの。
課税所得については、課税所得とは?を参照。

となります。

③次に所得税の計算
以上から、所得税は

380万円課税所得 × 税率 = 所得税

となります。課税所得695万円以下は税率が20%(控除額427,500円)なので、所得税は、

380万円課税所得 × 20% – 427,500円 = 332,500円所得税
所得税の税率についてはこちらを参照。
所得税については所得税とはを参照。

となります。

住民税はいくらになる?
さらに、ここに住民税が加算されるので、

課税所得 × 10%住民税率 + 均等割 = 約39万円住民税
住民税については、住民税とは?を参照。

となり、所得税と合わせると約72万円が税金として利益から引かれることになります。
※厳密には住民税は前年の所得について計算されるので、その年に得た所得については翌年の住民税に反映されます。

では次に、仮想通貨の利益に税金が50%かかるわけではないことについて下記で説明していきます。


税金が50%かかることは滅多にない

ほとんどの方は仮想通貨で稼いだ利益が税金で半分持ってかれるようなことはありません。


たとえばビットコインなどの利益が400万円~900万円なら所得税率は20%程度です。
※住民税は10%かかります。


また、利益のすべてに税率がかけられるわけではありません(たとえば利益が500万円なら税金は約72万円)。ほとんどの方は利益の半分が税金で無くなるわけではないので安心してください。
※収入が仮想通貨のみで1億円以上稼げば利益の半分が税金で無くなることになりますが、それ以下なら利益が半分無くなるようなことはありません。

くわしくは下記の記事を参照。
仮想通貨の税率は50%?計算のやりかたを説明

では次に、無職の方がビットコインなどの仮想通貨取引で利益を得たときの確定申告について下記で説明していきます。


確定申告をする必要はある?やり方や手順は?

仮想通貨で利益を得たときは基本的に確定申告をしなければなりません。確定申告をしないと脱税でペナルティを与えられる場合があるので気をつけてください。


ただし、上記で説明したようにあなたが無職でほかに収入がない場合、仮想通貨の利益が48万円以下なら所得税は0円になるので確定申告をする必要はありません。

※ただし確定申告をしない場合、住民税の申告が必要になります。確定申告をした場合は住民税の申告は必要ありません。確定申告はネットで簡単に作成できるのでオススメです。申告しなくてバレないか不安になるよりも、サッと申告を終わらせてしましょう。
上記で説明したように、収入が少なくても確定申告をすることをオススメします。


ビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いでいる場合の確定申告のやりかたは以下のとおりです。

仮想通貨の利益がある場合の確定申告のやりかた

確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~3月15日のあいだに申告をしましょう。
※期限に遅れても申告できますが、税金が加算されるなどの罰則が与えられる場合があるのでなるべく期間内に申告することを心がけましょう。

▶確定申告のながれ
STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払うまたは払い戻される)

くわしい手順は下記の記事で説明しています。
雑所得(仮想通貨の利益など)があるときの確定申告のやり方・手順

申告書が作成できるか不安な方は、まずはテキトーに金額を入力して確定申告書をためしに作成してみてもいいかもしれません。
※税務署に郵送する申告書に正しい金額を入力すれば問題ないので、ためしに申告書を何枚も作ってみましょう。


扶養されている場合はどうなる?

ビットコインなどの仮想通貨でたくさん利益が出たときに考えなくてはいけないのが「扶養」のことです。

あなたが誰にも扶養されていない場合は問題ありません。

しかし、親族に扶養されているひとがビットコインなどの仮想通貨で48万円を超える金額を稼いでしまうと「扶養から外れて親族の税金の負担が増してしまう」のです。
※厳密には1年間の合計所得が48万円を超えると扶養から外れます。


仮想通貨で稼いだ金額がそれほど多くなければ問題ないのですが、合計所得が48万円を超えると扶養から外れてしまいます。くわしくは下記の記事で説明しています
※たとえば子供が扶養から外れれば、扶養していた方の税金は約5万円~17万円増えてしまいます。
※年収によってさらに増える場合もあります。


では最後に、ここまでのまとめについて下記で説明していきます。仮想通貨で利益がある方はザッと把握しておきましょう。


ここまでのまとめ

ここまで説明したように、無職の方でもビットコインなどの仮想通貨でお金を稼いだときは税金がかかります。

ですが、1年間の稼いだ金額によっては税金がかかりません。
※もし、税金を支払いたくなければビットコインなどで稼ぐ金額を調整しましょう。

大事なポイントは「仮想通貨は税率が必ず高いわけではない」ことです。
※稼いだ金額が数百万円くらいならたいした税率はかからないので勘違いしないようにしましょう。

ここまでのまとめ

  • ビットコインなどの仮想通貨にも税金がかかるが、45万円以下なら税金はかからない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 仮想通貨でお金を稼いでいる場合、基本的に確定申告をすることになる
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 仮想通貨の税金は必ず50%かかるわけではない
    ※くわしくは上記で説明しています。

  • 親などに扶養されている場合は扶養が外れてしまう恐れがあるので注意
    ※くわしくは上記で説明しています。

税金は自分で申告して納めなければならないので、納税することを忘れてそのままにしてしまうことのないように気をつけてください。ビットコインなどでたくさん稼ぐつもりの方は下記の記事で手取りや税金をザッと把握しておきましょう。