YouTuberが支払わなきゃいけない税金や保険料は?

2022.09.04 更新

大手企業でも副業が解禁され、YouTubeでお金を稼ごうとする人が増えています。動画配信で生計を立てようとしている方は支払うべき税金などについて知っておきましょう。この記事ではYouTuberが支払わなきゃいけない税金や保険料について説明していきます。
この記事の目次
YouTubeでお金を稼ぐ場合に支払わなきゃいけない税金と保険料は?
YouTuberにも税金や保険料はかかります

YouTuberのように動画配信でお金を稼いで生活をするライフスタイルだとしても、会社員などと同じように税金や保険料は支払わなければいけません。

「YouTubeしかやってないから保険料は支払わなくていい」とはなりません。


また、お金を稼げば税金もかかることを知っておきましょう。

では、YouTubeでの稼ぎが「本業であるか副業であるか」で分けて支払うべき税金と保険料を下記で説明していきます。


稼ぎがYouTubeのみである場合は?

1年間の収入が「YouTubeによる動画配信のみ」である場合、あなたが支払う税金と保険料は以下のとおりです。

YouTubeの広告収入やスーパーチャットなどで稼いでも税金や保険料はかかります。

これからYouTubeで生計をたてていこうとしている方はチェックしておきましょう。

支払う税金と保険料は?

稼ぎがYouTubeのみである場合に支払わなきゃいけない税金と保険料は以下のとおりです。



所得税
YouTubeの利益(雑所得)が48万円を超えるとかかり始めます。
※48万円以下で所得税が0円になる理由はこちらの記事を参照。
※収入がYouTubeだけの場合。経費は0円としています。
※個人事業主が事業としてYouTubeをしている場合、売上は事業収入となるので事業所得に分類されます。また、事業所得なら青色申告特別控除によって113万円以下まで所得税は0円となります。くわしくは下記で説明しています



住民税
YouTubeの利益(雑所得)が45万円を超えるとかかり始めます。
※市区町村によっては42万円や38万円などの場合があります。くわしくは住民税がかからないとき?を参照。
※経費は0円としています。
※個人事業主が事業としてYouTubeをしている場合、売上は事業収入となるので事業所得に分類されます。



国民年金の保険料
20歳~59歳のすべての方は国民年金に加入して保険料を支払うことになります。
※前年の所得が少ない場合は免除することができます。



国民健康保険の保険料
すべての方は医療保険に加入しなければいけないため、毎年保険料を支払うことになります。
※親族の社会保険の扶養に入っている場合を除く。
※企業等で勤めていない個人で活動しているYouTuberの場合、失業保険(基本手当)傷病手当は無いことを覚えておきましょう。



※稼ぐ金額によっては個人事業税や消費税がかけられる場合があります。くわしくは個人事業主にかかる税金はなに?を参照。

では次に、YouTube収入が300万円あるときの手取りや税金を下記でシミュレーションしていきます。

1年間の収入300万円でシミュレーション

YouTube収入が300万円のときの税金や手取りは下記表のようになります。


YouTubeの収入は雑所得として計算しています。
※事業として活動している場合、YouTubeの収入は「事業所得」になるので、青色申告特別控除などが利用できます。くわしくは下記の項目の「個人事業主になるとメリットがある?」で説明しています。

YouTube収入300万円の税金や手取りはいくら?
あなたの税金は? あなたにかかる税金は約316,000円です。
所得税約104,000円、住民税が約212,000円。
年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で199,320円です。
国民年金に加入している場合。
国民健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約297,000円です。
※世田谷区で計算した場合。国民健康保険料はお住まいの市区町村で保険料は変わります。
あなたの手取りは? あなたの手取りは約2,190,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。
※YouTubeからの収益は雑所得として計算しています。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。

年収別の手取りはどれくらい?
※40歳未満・独身として算出。
※手取りはこちらのシミュレーションで計算しました。

年収(所得) あなたの手取り
250万円 約1,800,000円
300万円 約2,180,000円
350万円 約2,550,000円
400万円 約2,910,000円
500万円 約3,580,000円

※手取りはこちらのシミュレーションで計算しました。
※YouTube収益は雑所得として計算しています。
※結果がわかりやすいように経費は0円としています。

では次に、確定申告が必要になるか下記で説明していきます。確定申告の流れなども説明しています。

確定申告はいくらから必要?

収入がYouTubeだけの場合、基本的には確定申告が必要になります。
※所得が48万円以下なら確定申告をしても所得税が0円ですが、下記で説明するように所得が少なくても確定申告をすることをオススメします。
※YouTubeを「事業」として行っていないなら、YouTubeの収益は雑所得になります。



今はネットでかんたんに確定申告書を作成できるので、面倒くさがらずに申告書をつくって税務署に郵送しましょう。


確定申告をする期間は決まっており、今年1年間(1月~12月まで)の収入について確定申告をする場合は翌年の2月16日~3月15日までに申告をしましょう。
※遅れても申告はできますが延滞金が発生する場合があります。

確定申告のながれ

STEP➊身分証明書など必要なものを用意する
STEP➋確定申告書を作成する
STEP➌確定申告書を郵送する(税金を支払うまたは払い戻される)


たとえ少額だとしても確定申告をすることをおすすめします。所得が少ないことを証明できれば保険料の減額対象や非課税証明書の申請ができるので、所得が少なくてもなるべく確定申告をしましょう。
※ちなみに、雑所得が48万円以下なら確定申告をしても所得税は0円になります。

くわしいやり方は下記の記事で説明しています。
雑所得(YouTubeで利益)があるときの確定申告の手順とやり方

では次に、YouTubeを副業でやっており、お金を稼いでいる場合の税金や保険料について下記で説明していきます。


会社員が副業としてYouTubeでお金を稼ぐ場合は?

あなたが会社員(サラリーマンなど)で会社から給料をもらっており、副業としてYouTubeで収入を得ている場合、あなたが支払う税金と保険料は以下のとおりです。

下記のシミュレーションで説明するように、副業でお金を稼げば税金が上乗せされます。
※社会保険料(健康保険と厚生年金の保険料)が増えることはありません。社会保険料は標準報酬月額によって決定されるため。

副業でYouTubeをやろうとしている方はチェックしておきましょう。

副業のときに支払う税金と保険料は?

会社員やパート主婦などの方が、副業としてYouTubeでお金を稼ぐ場合に支払わなきゃいけない税金と保険料は以下のとおりです。



所得税
総所得金額が48万円を超えるとかかり始めます。
※48万円以下で所得税が0円になる理由はこちらの記事を参照。



住民税
合計所得金額が45万円を超えるとかかり始めます。
※市区町村によっては42万円や38万円などの場合があります。くわしくは住民税がかからないとき?を参照。



厚生年金の保険料
会社員の方は厚生年金に加入して保険料を支払うことになります。



健康保険の保険料
すべての方は医療保険に加入しなければいけません。会社員の方は健康保険に加入して保険料を支払うことになります。



※稼ぐ金額によっては個人事業税や消費税がかけられる場合があります。くわしくは個人事業主にかかる税金はなに?を参照。

では次に、YouTubeの副業収入が20~200万円あるときの手取りや税金を下記でシミュレーションしていきます。

こんなページもみられています

パートとYouTubeで稼いでいるけど扶養外れる?

副業収入20万円~200万円でシミュレーション

YouTubeの副業収入が20万円~200万円のときの税金や手取りは下記表のようになります。


YouTubeの収入は雑所得として計算しています。


副業で稼いでいる場合には税金が上乗せされることを知っておきましょう。
※社会保険料(健康保険と厚生年金の保険料)が増えることはありません。社会保険料は標準報酬月額によって決定されるため。

YouTubeの副業収入が20~200万円のときの税金や手取りはいくら?


たとえば会社員としての給与収入が1年間で300万円のとき、あなたが支払う税金と保険料は以下のようになります。

 

あなたの税金は? あなたにかかる税金は約174,000円です。
所得税約55,000円、住民税が約119,000円。
厚生年金保険料は? あなたが支払う年金保険料は1年間で約285,000円です。
健康保険料は? あなたが支払う保険料は1年間で約154,000円です。
あなたの会社員としての手取りは? あなたの手取りは約2,380,000円です。
※金額はこちらのページでシミュレーションしました。

※40歳未満・独身とした場合。
※シミュレーション結果はおおよその金額です。


さらに、副業としてYouTubeで収入を得た場合には以下の金額の税金が上乗せされます。

 

副業収入20万円のとき あなたに上乗せされる税金は
約30,000円です。
所得税約10,000円、住民税が約20,000円。
副業収入50万円のとき あなたに上乗せされる税金は
約75,000円です。
所得税約25,000円、住民税が約50,000円。
副業収入100万円のとき あなたに上乗せされる税金は
約157,000円です。
所得税約57,000円、住民税が約100,000円。
副業収入150万円のとき あなたに上乗せされる税金は
約260,000円です。
所得税約110,000円、住民税が約150,000円。
副業収入200万円のとき あなたに上乗せされる税金は
約360,000円です。
所得税約160,000円、住民税が約200,000円。

※金額はおおよそです。副業の経費は0円としています。
40歳未満・独身・社会保険の加入者としてシミュレーションしています。YouTubeからの収益は雑所得として計算しています。雑所得の計算式などは雑所得とは?を参照。

※年収300万円~700万円の場合に上乗せされる税金は下記の記事を参照。
副業すると税金はいくら増える?年収別シミュレーション

では次に、副業収入がある場合は確定申告が必要になるか下記で説明していきます。確定申告の流れなども説明しています。


副業する場合は確定申告が必要?
副業でYouTubeをしていても確定申告は基本的には必要

会社員などは会社がやってくれる源泉徴収年末調整によって税金を納めることになります。


ですが、副業としてYouTubeの収益がある場合には確定申告をして副業で稼いだぶんの税金を納めなければなりません。したがって、副業が禁止されている職場で働いている方は注意しましょう。

副業で稼いだのにそのまま知らんぷりしていると罰則を与えられる場合があるので注意しましょう。

確定申告が必要ないときもある?

あなたが会社員などであり、給与所得がある場合、1年間の副業収入(雑所得)が20万円以下なら確定申告は不要です(ただし、確定申告をしない場合は住民税の申告が必要になります)。
※所得が給与所得と雑所得のみである場合。
くわしくは下記の記事で説明しているので、副業でお金を稼ぐつもりの方はチェックしておくといいかもしれません。

では次に、個人事業主になってYouTubeの活動をしていく場合のメリットについて下記で説明していきます。これから本気でYouTubeで活動していくつもりの方はチェックしておきましょう。

まとめ(個人事業主になるとメリットがある?)

YouTubeの活動を本気でやっていこうと思っている方は個人事業主になることを検討してみてもいいかもしれません。

個人事業主になり、事業として活動すればYouTubeの収入を事業所得として申告することができます。

※ただし、副業でやっていることが事業として認められなければ雑所得と判断されます。
※「事業」とはその仕事を繰り返し行い、継続して行っていることをいいます。くわしくは事業所得とは?を参照。
※サラリーマンなどの副業は雑所得として税務署に判断される場合が多く、確定申告を行っても修正を求められることがあります。



事業所得には「雑所得では受けられない節税などのメリット」があります。副業を本業にする際は個人事業主になる手続きをおこなってから事業として活動し、たくさんお金を稼ぎましょう。
※事業所得で申告すると青色申告特別控除によって65万円の控除を受けられるので税金や保険料が安くなります。

ただし、個人事業主になると確定申告が少し面倒になるのでそれなりに覚悟しておきましょう。
※マネーフォワードや弥生、freeeなどの確定申告クラウドサービスを利用することをオススメします。


事業所得で税金などが安くなる?計算例

YouTubeの収入を事業所得として申告すれば青色申告特別控除を適用することができます。どのようなしくみで税金などが安くなるか以下で説明していきます。


①まず事業所得を計算
たとえば1年間(1月~12月まで)のYouTube収入が300万円(経費50万円)のとき、事業所得は、

300万円事業による収入50万円経費 = 250万円事業所得
※計算をわかりやすくするために経費は50万円としています。

となります。さらに、青色申告特別控除を適用したとすると事業所得は、

250万円事業所得65万円青色申告特別控除 = 185万円事業所得
青色申告特別控除については青色申告特別控除とは?を参照。

となります。

このように、青色申告特別控除を適用することで所得金額が減るので、かけられる税金や保険料が安くなるというしくみです。

税金や保険料が安くなればあなたの手取りも増えることになるので、副業を本気でやろうとしている方は個人事業主になる手続きをしてから事業として申告することをオススメします。

関連記事(役に立つページ)事業所得とは?わかりやすく説明